前回(「月900円から利用できるトイザらスのキッズスマホ」)はキッズスマホ「PolaSma」(ポラスマ)とキッズタブレット「Kurio(クリオ)7S」のハードウエア 部分をチェックした。スペックを見る限り、PolaSmaもKurioも、一般的なスマホ&タブレットと同等の性能を持っている。
とはいえ、この2つの端末は子どもの利用を前提としている。そうなると一番大切な問題は「子どもに安心して渡すことができるのかどうか」。そこでは端末の「ペアレンタルコントール機能」(親が管理する機能)が重要になる。
「ペアレンタルコントロール」とは、端末の設定を変更することで、子どもが使用する範囲を親が設定できる機能のことだ。ペアレンタルコントロールの使い勝手こそ、子ども向け端末の「キモ」と言っていいだろう。
そこで今回は両端末のペアレンタルコントロール機能をチェックしてみたい。
子ども用のホーム画面で制限をかける“ペアレンタルコントロール”
PolaSmaとKurioは、子ども向けの端末として、設定を変えることでキッズ端末に変身するための仕掛けがあらかじめ用意されている。
ただスマホのPolaSmaとタブレットのKurioでは、子ども向けにする設定方法が異なる。
PolaSmaはプリインストールされているペアレンタルコントロールアプリ「KIDO'Z」を起動すると、見慣れたAndroidとは異なる画面が立ち上がる。子ども向けにアレンジされた画面だ。KIDO'Zはアプリの形でPolaSmaにセットされている。起動すればペアレンタルコントロールがオン、終了させればペアレンタルコントロールもオフになるので、「制限をかけたいときに呼び出す機能」といったイメージで利用することになる。子どもが使うときは制限をかけっぱなしにしなければならないので、KIDO'Zは常に起動したままになる。
KIDO'ZはAndroidのホーム画面を乗っ取る形でPolaSmaに制限を施す
一度起動したKIDO'Zを終了させるには、ペアレンタルコントロールのパスワードを入力しなければならない。子どもが電源を入れ直したり、電池切れになったりしても、PolaSmaの電源がオンになればKIDO'Zも自動的に再起動する。保護者がオフにしない限り、ペアレンタルコントロールは維持されたままになるので安心だ。
KIDO'Zを終了するときはペアレンタルコントロールのパスワード入力が求められるので、子どもが勝手に終了することはできない
一方のKurioではホーム画面そのものが子ども専用のホームに置き換わる。壁紙が変更できたりアプリ一覧が呼び出せたりと、PolaSmaのKIDO'Zに比べれば標準的なものに近い。子どもが利用するには専用のアカウントをあらかじめ作成しておき、パスワードやパターンロックで保護された「ペアレンタルアカウント」で使える機能と使えない機能を設定しながら、保護者が管理する形になる。
Kurioの子ども用アカウントも専用のホーム画面で利用するスタイルだ
ただし、両端末ともにアプリの操作方法そのものは一般的なAndroid端末と大きな違いはない。