「この部屋は寒いのよね。役員室に移りたいわ」
日本の原子力改革監視委員会・副委員長を務めるバーバラ・ジャッジさん
治部 30代で弁護士事務所のパートナーになった際は、上司が強く後押ししてくれたそうですね。ご自身で工夫したことはありますか?
ジャッジさん(以下、敬称略) ええ。弁護士として働いて4~5年経ったある日のこと、オフィス内で引っ越しがありました。私も荷物をまとめて引っ越し準備をしていたときに、冗談めかして、ちょっとした発言をしたんです。「今の私の部屋は寒いのよね。健康のためにも、パートナーの部屋に移りたいわ」って(※編集部注:パートナーとは、企業で言えば役員レベル。つまり役員室のこと)。
ほんの冗談のつもりだったのですが、この発言が事務所中に広まって「バーバラはパートナーになろうとしている」と噂になりました。その後、前にお話ししたように上司のフランクの強い推薦もあって私はパートナーに昇格したんです。
ですから、望むポジションに就きたい女性には、とにもかくにも「希望を声に出して言うこと」を強くお勧めします。一生懸命に働いているだけでは、ダメなんです。