逆光を生かせばシャボン玉もくっきり
――前回の記事で、家の中で撮影するときは自然の光が入る場所で撮ることが重要だと教わりました。日中の公園でもできるだけ明るいところで撮ったほうがいいのでしょうか。
鈴木愛子カメラマン(以下、鈴木) 日が出ているときは十分明るいので、特に明るい場所を探す必要はありません。スマホのカメラに、画面を触って(タップして)ピントと明るさを調整する機能があるのなら、光の向きも気にせずに撮影してください。最新のスマホなら、背景が明るくて子どもの姿が暗くなる逆光になっていても、画面に写る子どもをタップするだけで、子どもに合わせて明るさを調整できます。
――撮る方向を選べるときはなるべく、子どもに光が当たる「順光」にしたほうがいいですか?
鈴木 何を撮るかによりますね。例えば、シャボン玉をしているところを撮るなら、順光だと子どもの顔は明るく写りますが、シャボン玉ははっきり写りません(下写真)。
鈴木 逆光で撮るとシャボン玉はくっきり写ります(下写真)。そのかわり、子どもの顔は順光で撮るより暗くなりますが、明るさを顔に合わせて調整すれば表情はわかります。
――なるほど。撮りたいものに合わせて、光を使い分ければいいんですね。
鈴木 子どもの顔は明るく、シャボン玉もそこそこくっきり撮りたいのなら、順光と逆光の間をとって、光が斜め横から当たる「半順光」で撮るのもおすすめです。
太陽の光が斜め横から当たるよう、子どもの立ち位置を変えて半順光で撮った写真
ワンパターンの日の丸構図を卒業
――子どもを中心に置いて写真を撮ると、結局どの写真も似たような感じになってしまいます。変化をつけて印象的な写真にするにはどうしたらいいでしょうか。