女性の部下に活躍してもらうために、マネジメント側が知っておくべきポイントが5つあります。現状の課題と、それぞれの対応策について、事例を用いて説明します。現在、管理職で女性社員を育てる立場にある方は、女性を活躍させるためのアドバイスとして、育児中の女性社員の方は、自分がこれから企業で活躍するために必要な知識としてお読みください。
女性が企業で活躍しにくいのは上司の責任でもある
企業の男性役員の方と話をすると、「女性の部下を叱っていいのかどうかが分からない」「直すべきポイントがあっても、どこまで率直に伝えていいのか分からない」と、女性部下を相手にしたときのコミュニケーションに悩んでいる方が非常に多いです。
このように、男性上司は悩んでしまい、女性部下は課題を解決できないまま、年次を重ねていってしまうケースが多々あります。「事業部長に向かって、あんな口の利き方をして……男性社員だったら許されない」などと周囲が感じているのに、誰も注意ができないという話も聞きます。女性側としては、誰にも指摘されなかったために、もし自分が場にふさわしくない言動を取っていたとしても、なかなか気づくことができないのです。
また、そのような改善点だけでなく、逆に自身の「強み」についてもアドバイスをもらえなかったため、自分の強み・弱みが分からず、今後の成長ステップが把握できていない人もたくさんいます。
このような場合、上司は、女性部下の強みを発見したり、弱みを把握できるように周囲にヒアリングを行い、本人に伝えたりすることによって成長を促す必要があります。しかしながら多くの男性上司は、男性の部下にならば率直に伝えられるのに、女性にはうまく伝えられないという課題を抱えています。
詳しい方法は次回ご説明しますが、強みや弱みを率直に伝えて期待をかけることで、女性部下も「この組織にいることで自分は成長できる」と実感できる。その結果、女性社員の職場への定着率や仕事に対する積極性が増していくはずです。
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