初めまして、クローニン真木です。このたび初めて日経DUALにてコラムを担当させていただくことになりました。仕事を持ちつつ育児するアメリカの親の、等身大の姿をつらつらとレポートしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
さて、「仕事と育児の両立 in アメリカ」というテーマで、ということなのですが、見渡しただけでも話のネタになりそうな人達が身の回りにもたくさんおります。私自身も中学生と高校生の娘達を持つ親であり、そしてナースとして病院勤めをしている身ですが、仕事場の同僚達を見渡すと、ほとんどが子持ち、またはもうすぐ子持ちという人達ばかり。
そして今、働いている病院の救急病棟では、まことしやかに次のような忠告がささやかれています。
「職場の水を飲んじゃダメよ、妊娠するから!」
40人の部署でご懐妊が10人超え!
もちろん、これはジョークですけど。でも、どうしてこんなことが言われているのかというと、この職場、今、空前のベビーブーム(というか妊娠ブーム)が到来しているからなのです。
とはいえ、妊婦の患者さんが救急でやってきて次々と出産!というわけではなくて、なぜか1年ほど前から、同僚のナースやドクターが次から次へとご懐妊。また最近1人増えて10人を超えてしまいました。ナースは女性が多いとはいえ、たかだか40人程度のスタッフ(男性含む)において、この妊娠率の高さはちょっとしたものです。
それ故、この職場に何か理由があるんじゃないかと噂になり、冒頭の「水を飲むと妊娠する」という話が生まれたというわけです。最近では40歳を超えている私にも同僚から「あなたはどうなの? もう一人ぐらい?」とツッコミが入るまでに。あるときなどは、患者さん用の妊娠判定キットを持っていただけなのに、救急科のリーダーから「おい! 何か俺達に隠してることないか? 正直に言ってみろ、怒らないから(笑)」と言われる始末。
リーダー、やめてくださいってば(汗)。
ここが医療スタッフの間で「水を飲むと妊娠する」と噂されている救急病棟です(笑)