大きかったのは精神面のメリット
──具体的な使い方は?
平日の朝、子どもを保育園に連れていくまでに30分ほどでルンバをかけて、週末にルンバでは行えない、高い所の埃取りなどをハンディーモップで行うようにしました。自分が手を動かす時間は以前とあまり変わらないのに、以前に比べてきちんと掃除ができている部屋に変わっているのがうれしいです。
ラグの敷かれたスペースは息子さんの遊び場。床面からラグへの移動も問題なかったという
──そんな中でも困ったことはありましたか?
1ヵ所、棚の下でルンバが挟まってしまう所があったんですよ。アンティークの棚なので、少しゆがんでいて、右側と左側で下の空間の高さが違っていたため、はまってしまうんです。わが家は基本、ワンルームなので、動きをナビゲートするという、付属の「お部屋ナビ」や「バーチャルウォール」は必要ないと思っていたのですが、実際に購入するなら必要だなと感じました。
正直、スケジュール機能などは十分使いこなせなかったので、色々、機能を活用して、完全に使いこなせるようになれたら、と思いますね。
――今回、掃除をロボット掃除機にアウトソーシングしてみてどう思いましたか?
机や椅子の脚のまわりも、センサーで感知して埃を吸い取っていく
最初は「部屋は四角いのに、この丸い形でちゃんと隅々まで埃が取れるのかな」なんて心配していたんですよ(笑)。でも搔き出し用の小さなブラシが自動で出てきて、きちんと壁際や角まで埃を取ってくれていました。実際、目に見えて埃も取れていたので安心しました。
でも、それよりも大きかったのは、精神的な面かもしれません。これまでは掃除ができていないことによる罪悪感がいつもあったんですが、それが無くなり、本当にほっとしています。掃除器具というより、「癒やし」のひとつに近いかもしれない。こういう癒やし効果って、仕事に育児に追われている今は重要だと思いました。
「罪悪感を拭える」というのは、「リセット家事」を家電にアウトソーシングした場合の大きなメリット。戸井田さんによれば「日本人の特徴なのか、つい、何でも自分の手できっちりやらないと、罪悪感を感じてしまいがち(前回参照)」「誰が行うかがそれほど重要でない家事の優先順位は思い切って下げる」「家族や高性能な家電の力を借りてアウトソーシングしてしまう」のが家事のストレスを軽減するポイントだそうです。
ロボット掃除機の後編では、子どもがもう少し大きくなったDUAL世帯に、ルンバを使用してもらいました。
(文/清水麻耶)