NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんが選んだ2冊
2歳だった次男と安藤さんの読み聞かせタイム。読み聞かせは主にパパの担当だった
わゴムがどこまでも伸びていくドキドキハラハラのストーリー展開といい、どこかアメリカ風の絵のタッチといい、僕好みの一冊です。
バスや飛行機など、子どもが大好きな乗り物が出てくるし、シンプルなんだけど最後ははっとするストーリーに子どもと一緒にハマりました。
絵本の読み聞かせはママ任せだともったいない。子どもと一緒に楽しむ豊かな時間は、ぜひパパにもたくさん持ってほしいと思います。僕も出張など特別な理由がない限りは、毎晩2冊読むことを続けていました。
子どもが読みたがる絵本の内容や読み聞かせをしたときの反応で、その日の子どもの気持ちが分かるし、読む絵本がレベルアップしていくことで成長をひしひしと実感できる。絵本から児童書に移っていく6歳頃までの、期間限定の贅沢な時間ですよ。
そして、パパ達は図書館や書店へ行って、自分が好きだと思った本を選んでほしいと思います。読み聞かせは義務ではなく、子どもと一緒に親も楽しむものだと思うからです。
この絵本も、まさに僕が絵のフィーリングを見て、ピンとひらめいて選んだ一冊なんです。
子どもが3〜4歳のとき、ほぼ毎晩読んでいました。
全部で100問あるなぞなぞの答えを、右ページに描かれた絵の中から探すというもの。このくらいの年になると、クイズやなぞなぞ好きになって、何回でも楽しんでいましたよ。
何より、子どもと楽しく遊べるコミュニケーションツールとしてお勧めです。
娘は特にクリームソーダの問題
「みどりの うみに アイスの やま
たべてから のもうか
のんでから たべようか
さて いったい なあに?」
が好きで、毎晩この問題を聞いてくることが半年続きました。
クリームソーダのなぞなぞを解いたら、実際に喫茶店へ一緒に行ってクリームソーダを注文してみたり、クリスマスツリーのなぞなぞを解いたら、一緒にツリーの飾り付けをしてみたりと、子どもと楽しめることがさらに広がります。
絵本の中だけで終わることのない体験を通じて、子どもの記憶にも残りやすいですよね。
夢の世界を疑似体験するタイプの絵本と同様に、生活に結びついた、リアリティのあるこんな絵本もいいなと思います。