親の育児サポートがない環境で、フルタイム勤務と4歳の娘の育児を両立しながらビジネススクールに通学し、MBA取得を目指す、サントリービール・企画部の吉井晶子さん(34歳)。前回は、彼女が描いたキャリアプランとMBA取得を決意した理由を紹介しました。今回は、仕事・育児・学習のタイムマネジメントと、MBA取得後の活用ビジョンを紹介します。
夜は早めに子どもと就寝。予習タイムは朝4時~6時
サントリービール・企画部門の吉井晶子さん
グロービス経営大学院のMBAコースを履修している吉井さん。通学は土日が中心。授業は1科目あたり全6回で、1回3時間の授業が隔週で開催されます。通学回数を最小限にするため、1日に複数科目を受講することもあるそうです。通学日には、娘の世話は旦那さんに担当してもらっています。吉井さんがMBA取得を決めたとき、「やりたいならやればいい」と背中を押してくれたのも旦那さんです。
授業はディスカッション形式が中心。様々なビジネスケース(様々な会社の経営課題を文章化したもの)を使用して戦略を議論するにあたり、予習は欠かせません。吉井さんは平日どのように学習時間を捻出しているのでしょうか?
吉井さんはフレックス勤務制度を活用し、保育園へのお迎えの時間に合わせ、8時30分~17時を基本勤務時間としています。
生活のペースは「超・朝型」。夜は、21時30分に子どもと一緒に就寝し、朝4時に起きて6時までの2時間を勉強時間にあてているのです。
「最初は夜、子どもが寝てから勉強していたんです。でも『早く寝て!』と焦ってイライラすると、それが伝わるようで、かえって寝てくれない。やっと寝かしつけても昼間の疲れが出て、本を開いたとたんに眠りに落ちてしまうことも。そこで、夕食をとりながらビールを飲んで、思い切って子どもと一緒に寝てしまうことにしました。朝には頭もスッキリして勉強もはかどります。最初は起きるのがつらかったけれど、続けていると自然に目が覚めるようになりました。夜の時間は、予定や効率などを気にし過ぎずに、ちょっと適当になるくらいがちょうどいいですね」