仕事と育児の両立にストレスは感じない
小学校低学年の子ども2人を持つ友人のアネケは、管理職に就くアラフォーのキャリア・ウーマンである。夫のダービッドは、某大企業の顧問弁護士で、国内を忙しく飛び回る身だ。
「今晩、何時ごろ帰ってくる?」
「多分、8時半くらい。遅くなる」
「じゃあ、今日は私が子ども達を迎えに行くから、あなたは外で食べてきてね」
「OK!」
互いに多忙ななか、こんな会話を交わしながら親としての役割分担を難なくこなしている彼らは、オランダのごく平均的な共働き夫婦だ。仕事と育児の両立にストレスを感じたことはない、と語る二人だが、それは、この国の充実した育児支援制度をフル活用しているからと言えるだろう。
託児施設で遊ぶ年少の子ども達。創造性を高める「お遊戯」の時間