2015年5月22日に開業3周年を迎える「すみだ水族館」に次々と新しい展示が増えている。すみだ水族館の特徴は「自由」と「リラックス」。スロープとエレベーターでベビーカーにも安心なバリアフリー設計が子育て家庭にも支持されている。デュアラーの週末のお出かけにぴったりのすみだ水族館で楽しみ方を探ってみた。
ガラスの向こうに広がる小さな森
すみだ水族館は東京スカイツリーのすぐそば、「東京ソラマチ」の5階と6階にある。3月21日からはペンギン達を主役にした光の演出とプロジェクションマッピング「Penguin Candy(ペンギンキャンディ)」が、4月25日からは金魚やアナゴ、ナマズ、ドジョウなどを通じて江戸文化を表現する新ゾーン「Edorium(エドリウム)」が始まる。追って紹介したい。
来場者をまず迎えてくれるのは、流木や岩山が印象的な緑の水槽達。水草はきらびやかな魚達が遊ぶ森のようだ。
「水槽の中に一つの世界を凝縮しました。来場者の方々にまず小さな生態系を見てもらいたいと思っています。毎晩水草の専門家が来てメンテナンスしています。水槽には二酸化炭素を入れて光合成を促しています」と広報の近藤早紀子さんが教えてくれた。
小さな来場者達も水槽の中の森に見入っていた。デザインと監修はアクアデザインアマノが担当している
それに、エントランス付近からずっといい匂いがするような……?
「エントランスやクラゲのトンネルは、音楽やアロマでリラックスできる空間になっています。18時以降は少し香りが変わるところもあります。
また、当水族館には順路が無く、ペンギンとオットセイの大水槽やクラゲのトンネルを何度もいろんな角度から見ていただけるような自由導線を取り入れています。椅子をたくさん置いているのも特徴で、リラックスして魚達を見ていただけたらと思います」(近藤さん)
神秘的な雰囲気のエントランスからはアロマの香りが漂ってくる。魚臭さとは無縁の水族館だ。ベビーカーの来場者はエレベーターを使って全く同じように見て回れる