友達との関係を重視するあまり、ネット依存になる子ども
──前回の記事で、リスク要因の多くは人間関係で、そのうちの1つは「子どもを騙す大人」だというお話を聞きました。今回は、もう1つのリスクである「友達との関係」について教えてください。
「友達との関係」で注意すべき点は、2つあります。
1つ目は、言葉遣い。メッセージや掲示板の書き込みは文字情報のみですから、声の調子や顔の表情がわかりません。そのため、なんでもない言葉が、相手を傷つけることもあります。大切な友達と喧嘩しないためには、いつもより慎重に言葉を選ぶこと。それでも誤解されてしまったら、直接会ってその誤解を解きましょう。
2つ目は、人に合わせすぎないこと。友達から嫌われたくない子どもは、メッセージが来たらすぐに返信しようとします。これが度を越すと、SNSから離れられなくなり、ネット依存になりかねません。
──ネット依存にさせないために、親ができることはありますか。
相手に流されず、友達との関係をコントロールする方法を子どもに教えましょう。それも、できれば親が口出しするのではなく、子ども自身でコントロールできるようにしたい。そこでポイントになるのが、「時間」と「空間」です。
「友達に流されず、時間と空間を自分でコントロールできるようになる必要があります」