夏休み中、午前中はフルタイムママ同士のおうちの子と遊ばせた
片山里奈さん(仮名)
DUAL編集部 “小4の壁”の第一関門は、春休みを朝から晩まで一人で過ごさせることだと伺いましたが、どういった工夫をされましたか?
片山 息子が保育園時代から仲の良い男の子がいて、そのお母さんもフルタイムで働いていました。それで母親同士で相談して、必ず午前中はどちらかの家で遊ぶようにさせたんです。
春休みも夏休みもこの作戦で行きました。午前中は2人で何をして遊んでもいいとして、昼ごはんはどちらかの家でご飯を炊く。おかずは持参する。昼ごはんを食べた後は、そのまま一緒に遊んでもいいし、それぞれに遊びに出てもいいよ、と。
最初はそれでうまくいっていたのですが、小4ともなれば遊ぶ相手もだんだん変わってしまいます。また、お互いの家族の旅行などの予定も入ってしまい、8月からは都合がつかなくなったり……。結局、そのやり方は自然消滅してしまいましたが(苦笑)。
そのころを境に他の子と遊ぶサイクルが子どもなりにどんどんできていったようで、思いの外、スムーズに独り立ちしていったと言いますか……。親が思うよりは早く「自分一人の生活」に順応してくれました。4年生の夏休み後半からはそうなったので、もう5年生以降の長期休みは“放ったらかし”で大丈夫でした(笑)。
―― 宿題はやっていましたか?
片山 やっていましたね。午前中、「自宅にいる時間にやっておきなさい」と言っておいたので。ただ、文京区では、ほとんどのご家庭が中学受験をさせるんです。ウチみたいに「中学受験しません」って公言する家はほとんど無くて(笑)。
周りの友達はみんな塾に行っていて、塾の宿題がある。そのために学校の宿題があまり出ないんです。子どもにしたらラッキーなんでしょうけれど(笑)。
誰かのお宅に遊びに行くときのルールは「お菓子一袋持参」
―― おやつはどうしていましたか? 親の目が無いと際限なく食べてしまうという話を聞いたことがあります。
片山 息子は痩せ形なので、むしろもっと食べてほしいくらいです。それでもおなかをすかせてしまったらかわいそうなので、いつもお菓子はいっぱい置いてあります。
川上 お菓子に関しては家の中というよりも、外でのルールのほうが色々ありますよね。
片山 そのあたりは親同士があまり知らない関係だと、ルールが分からないので不安ですよね。もしかしたら、そんなルールがあるのかもしれないけれど、実際のところはよく分かりません。
知っているお宅であれば気軽に情報交換もできるし、後から「今日はお世話になったみたいで」などと、何かお菓子を持っていくこともできるんですけどね。
川上 ウチのほうでは専業主婦ママ同士で、自分の子どもが誰かのおうちにお邪魔するときには「少なくともスナック菓子を一袋持っていく」といったルールがあったみたい。なのでウチでもいつもスナックの袋菓子を用意しておきました。ウチの子はあまり食べないんですけど、遊びに行くときのために。
一同 へぇ~! そんなルールがあるんですね。
川上 働いていると、そういう“ローカルルール”に疎くなりやすいと思います。私の場合、保育園で知り合っていたお母さんが退職して専業主婦になっていて、その方から教えてもらえました。
確かに、私が会社を休んだ日に子どものお友達が遊びに来るときには必ずスナック菓子を一袋持ってくるので「なんでだろう」と思っていました(笑)。