「男子中」フェスタに潜入 意外にパパが多い!
大きな横断幕が掲げられた本郷中の校門をくぐると、さっそく係の人がガイドブックを手渡してくれた。
今回の参加校は、都内28校(資料参加は都内7校と神奈川県の男子中学校11校)。朝9時から午後4時まで、本郷中学校の敷地内をめいっぱい使って、各校の個別相談ブース、部活の練習試合風景見学、各校の教師による体験授業(完全予約制)などが繰り広げられる。在校生のパネルディスカッションや、麻布、開成、武蔵中の「男子御三家校長のパネルディスカッション」と見どころもいっぱいだ。
学校見学会というと、校長先生や教務主任の人のお話を聞き、あとはぞろぞろと校内をひと回りして帰る、というイメージがあるけれど、ここでは1日に複数校の先生と直接話をしたり、生徒たちのディスカッションを見ることができるから、「志望校が絞りきれていないけれど、なんとなく全体をリアルに見渡してみたい」というときにはありがたい。
参加者は両親と小学校高学年の男の子、という組み合わせが目につくが、どの家族もパンフレットとにらめっこしながら「目的の学校を効率的に回ろう!」という意気込みが感じられる。各棟の入り口や階段の踊り場などに生徒が待機し、迷ってもスムーズに道案内をしてくれる。
「個別相談ブース」でも、廊下では各学校の先生が元気に呼び込みをしていた。最近の中学校の先生は明るくて人当たりがいいんだなぁ……。
教室の中では保護者と男の子がペアで列をつくって待機。教員による個別相談がなごやかに繰り広げられていた。参加保護者にはけっこう父親も多い印象。やはり「男の子の進路はお父さんが相談に乗る」とか「父さんも男子校を出たんだぞ」と子どもを導こうとしているパパが多いのか?
個別相談ブースには開催時刻から30分もたたないのに行列が。朝から効率よくまわるには、事前の段取りも必要そうだ
クラブの活動の様子を見せてくれたり、顕微鏡やルーペでのちりめんじゃこの観察など、小学生男子もあきない仕掛けがあちこちに
男子中フェスタの一角では、参加校が3~4校ずつに分かれてテーマ別に各30分の持ち時間でディスカッションし、ライブ配信するという「公開ライブトーク」も行われていた。パンフレットや説明会だけでは見えてこない、それぞれの学校の先生の持ち味や校風がにじみでてくる内容だ。
次ページでは、男子校・女子校、別学の良さについて教員がトークした興味深い内容を紹介しよう。