夏休み中、最後までやり切って成果を出せる子は限られている
2016年度の中学受験も本番まであと7カ月。夏休みは、学校がある日よりも受験勉強の時間を確保しやすいため、この夏の成果が入試の成功につながるとも言われています。小6の受験生にとっては、まさに踏ん張りどきです。
ところで、小学6年生のお子さんをお持ちの親御さんに質問です。
塾で実施される夏期講習の申し込みは、既に5月ごろには済ませていると思うのですが、そのカリキュラムの内容はよくご覧になったでしょうか? 「小6になると、さすがに講習時間も長くなるわね。家で見てあげられない分、助かるわ~」「でも、これだけお金をかけているのだから、子どもには頑張ってもらわなくちゃ!」など、思うことは色々あるでしょう。そして、多くの親御さんは「これだけ勉強をすれば、なんとかなる」とお思いではないでしょうか?
SS-1の小川大介先生
ところが「現実はそう甘くはない」と、中学受験専門の個別指導を行っているSS-1の小川大介先生は指摘します。小川先生によると「夏休みは良くも悪くもその後の受験に大きな影響を与える期間」だと言います。
「夏休み期間中は普段の3~4倍は勉強をすることになると思っておいたほうがいいでしょう。けれども、ただたくさん勉強をすれば成績が上がるというわけではありません。たとえ朝から晩まで勉強をしても、最後までやり切り成果を出せる子は全体の約2割というのが現実です」
「しかし、事前に計画を立ててわが子に合った勉強をしていけば、この夏休みほど伸びるャンスはありません」
では、具体的にどんな対策が必要なのでしょうか? 本格的な夏を迎える前に、受験生の親が「今やるべきこと」を小川先生に聞いてみました。1年後、2年後に本番を迎える4年生・5年生、まだ中学受験をするかどうか迷っている低学年の親御さんもぜひ参考として一読してみてください。