子ども部屋やリビングに積極的に取り入れたい木質内装
今回の実験が子どもを対象としたのは、疲れ気味の現代の子どもを癒す方法を探るのが目的だった。子どもが長い時間を過ごす空間、つまり子ども部屋に木質の内装を使えば、学校や塾から疲れて帰宅してもリラックスしながら速く回復できたり、勉強するときに集中力を長く保ちやすくなったりすることが期待できそうだ。
「たとえば学習机に木を使うと勉強の効率が上がることが考えられます。また壁に木を使うこともおススメです。凹凸のあるデザインの木質壁材を使うと壁に陰影ができ、照明が適度に柔らかく感じられて目に優しい空間になります」と河崎さん。
壁に木を使うとき、凹凸のあるデザインの木質壁材を使うと壁に陰影ができ、照明が適度に柔らかく感じられて目に優しい空間になる
子どもに癒し効果のある木の部屋は、大人にとっても同様の効果があるはずだ。これから家を建てるなら、子ども部屋はもちろん、リビングなどにも木を積極的に取り入れることを検討してみてはどうだろう。
納得工房のホームページへ)">
今回取材に訪れた積水ハウス総合住宅研究所には、一般の人たちが無料で見学できる「納得工房」が併設されている(2~4階)。最新の住宅情報だけでなく、妊婦や高齢者、車椅子での生活を疑似体験できる設備も用意されている(見学には予約が必要。詳しくは納得工房のホームページへ)
(文/大森広司、写真/菅野勝男)
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