離乳食からおやつまで、認可外でも手づくり給食を
入園は、空きがあれば随時申し込みができるが、やはり普段はウエーティングリストに名前を連ねて待つことになる。認可外のため、申し込みに地域や親の働き方の制限はないが、「園の特徴などを理解したうえで、選んでほしい」との思いから、見学や説明会に一度来てからの申し込みを勧めている。
月極保育の「スタンダードコース」以外にも、渋谷区から待機児童解消対策として特別指定を受けている保育園のため「待機児童特別枠」を設けており、各年齢一定人数は、この特別枠で受け入れを行っている(詳細はこちら)。その場合、別の保育料が設定されている。
保育料はスタンダードコースで1歳児を9時から18時まで週5日預けた場合、8万1000円(給食費別)。7時から21時まで預かりが可能のため、事前に伝えれば延長も可能だ(別途有料)。現在は、0歳児クラス8人、1歳児クラス13人、2~4歳児クラス15人が在籍。それぞれに3~4人の先生がついており、手厚い。認可外のため、各年齢の受け入れ人数は、年ごとの状況に合わせて異なる。近くに大使館があったり、渋谷区という土地柄のせいか、外国人や会社経営者、フリーランスで働いている親など、多様なバックグラウンドの家庭の子どもが通う。
給食は園内のキッチンで手づくり。認可外園とはいえ、離乳食から幼児食までのバリエーションに加え、アレルギー対応もしっかりしており、保護者からも好評だ。2人の専任スタッフが調理に当たっている。
ビルの1フロアを使った小規模な園だが、上手にスペースを活用して年齢ごとにスペース分けをし、明るく装飾していた
英才教育としての音楽よりも、本当に子どもたちが心から楽しみ、自分を表現するためのもっと身近な「音楽」。そんな生活から近いところにある音楽が子どもたちの中に響き、いろんな方向に枝を伸ばし始めているのだと感じられた、キラキラキッズナーサリーの保育。
「これからいろんな力をつけていく、その土台を音楽でつくってあげたい」という尾崎さんの言葉が、しっかりと生かされていた。0~2歳児向けの小規模な園でも、特色を持って独自の保育に取り組んでいける可能性を感じた園だった。
まだハイハイの0歳児も、1~2歳児のリトミックを日々聞きながら過ごす。徐々に体でリズムを取る子も出てくる
(文・写真/岩辺みどり)