<目次>
・キャンプでは一日の中に四季がある
・熱々はもちろん、冷めてもおいしい肉の焼き方
・これは面白い! 肉の焼き加減を知る方法
・きのことソーセージ、旨味の相乗効果が絶妙!
・簡単たき火料理をお試しあれ
・成人した今も子ども達は良きキャンプ仲間
キャンプでは一日の中に四季がある
夕暮れ前。日が傾き、そろそろ子どものおなかのすき具合を気にし始めるころ、気がつけば周囲の空気はだいぶ冷めたくなっている。
「外で過ごすキャンプでは、一日の中にも四季があると考えます。必要ないと思っても、上着を一枚多く用意しておくことが大切になります。昼間が“夏”なら、夕方から夜にかけては“秋”と“冬”というくらい温度差が開くことも。フリース一枚、靴下一足でも、あるのとないのとでは全然違いますよ」
そう話すのは快適生活研究家の田中ケンさん。田中さんは、キャンプ初心者には「臆病になり過ぎるほど臆病になっていい」とアドバイスしているという。
上着を一枚着るだけで、ほ~ら温かい!
さて、夕飯の準備は日が落ちてしまう前には始めたい。
というのも、「“アウトドアには2時間の時差がある”とはよく言われること。朝日が上るとテント内が暑くなって2時間早起きになるからというのもありますが、普段の生活よりも2時間早く動くことを常に意識していれば、何かアクシデントが起きたときも余裕を持って対応できます。特に子ども連れなら、その2時間は大きな意味を持ちますね」(田中さん)
空がだんだんとうす暗くなってきて……
太陽が沈み始めたらあっという間。気がつくと辺りはこの通り、すぐに暗くなってしまう
熱々はもちろん、冷めてもおいしい焼き方あります
ガソリンランタンをともしたら、まだ空が明るいうちから全員で手分けをしながら夕飯準備を開始。今晩のメニューは「ラムチョップ」「きのことソーセージのアヒージョ」「グリル野菜」という、ザ・豪快料理だ。
田中さんによれば、ラムチョップをはじめとする赤身肉はちょっとした焼き方のコツを知っておくだけで、おいしさがぐっと増すという。熱々がおいしいのは当然だが、この焼き方なら冷めてもいけるので翌日サンドイッチにして楽しむこともできるという。田中さんに教わった焼き方のコツとは……。
ラムだけでなく牛赤身ステーキなどにも応用できるという