ワーママの転職は「家族全体の問題」として捉えて
株式会社リブ代表取締役の松本洋介さん
ワーママの転職について大前提として考えておきたいのが、本人だけの問題ではなく、「家族全体の問題」として捉える必要があるということ。勤務先や勤務地、勤務時間、業務内容などが変わると、保育園の送迎やお迎え以降の育児に夫や両親などのヘルプが必要になるなど、家族にも変化に対応してもらう必要があるからです。もちろん子どもも生活スタイルの変化に敏感になります。
「転職する前に、まず家族とじっくり相談して理解を得ることが大切です。転職によって奥さんがどのような働き方になり、いつどんなときにヘルプが必要になるかを、旦那さんも知っておく必要があります」と語るのは、キャリア女性のための会員制転職サービスLiBz CAREER(リブズキャリア)を運営している、株式会社リブ代表取締役の松本洋介さん。
転職活動の前に家族と話し合う重要性を、人材紹介や転職紹介を行う株式会社KEY ROLE代表取締役の兼吉ともこさんも指摘します。
「夫婦で相談せず、夫は『妻は派遣社員でもよい』と思っているのに、本人は『正社員がいい』とこだわったまま転職活動が長引き、離婚問題に発展したケースもあります。家事や育児の分担も変わることも多いので、夫婦でよく話し合っておく必要があるでしょう」