安くないベビーシッター。複数の家庭が共同で雇う場合も
サマーキャンプの次に一般的なのが、夏の間限定でベビーシッターを雇うこと。シッターさんになるのは、高校生や大学生といった、こちらも夏休みで時間がある学生さん。シッターさんは、知り合いから紹介してもらったり、仲介業者に頼んだりといろいろな方法で見つけます。雇う側としてはすでにシッターとしての経験が豊富な方が嬉しいのですが、アメリカでは、中学生ぐらいから放課後の数時間にベビーシッターをして、経験を積んでいる子が少なくありません。
それにこちらでは高校生ともなれば、車の運転もできますから、子どもの習い事の送り迎え、はたまたスーパーへの買出しといった仕事もしてくれたり、お金を渡して映画や遊園地に連れて行ってもらったりもしてくれます。
ベビーシッターは時間制で1時間8~18ドルぐらい。値段はシッターさんの年齢や経験によって上下します。仕事に行っている間に頼むなら1日8~10時間は必要ですから、まあこちらもけっして安くありませんね。なので、何組かの夫婦が共同で1人のシッターさんを雇ったりというケースもあります。
以前デイケアについて書いた時に、1カ月のデイケア費が大体1200~2000ドルもかかる……、というお話をしましたが、夏休みの間だって、さらにお金がかかるという……(涙)。
経済的にも、かなり大変です。
それでも子どもがいるなら、そして働くなら、仕事に出ている間子どもが安全に過ごせるよう、アメリカのDUAL夫婦はなんらかの方法を選ばねばなりません。
なぜならアメリカでは、子どもを一人で家に残すなんてご法度。そんなことすると、ネグレクトとして扱われ、最悪の場合は親権を剥奪されてしまうからです。
一旦親権を奪われると、子どもはフォスター・ケアといって、裁判所から指名された施設や家庭で養育されることに。そして親権を取り戻すには、複雑な手続きが必要です。地方自治体の福祉課からソーシャル・ワーカーがあてがわれてカウンセリングを受けたり、裁判所に何度も足を運んで審査を受けたり。それこそ何か月もかかるケースも時折耳にします……。
アメリカでの仕事と家庭の両立は、結構シビアな社会的背景も絡んでくるのでした。
アメリカで「あの」お菓子が売られていましたが、なんとパッケージが様変わり。「たけのこの〇」にいたっては、cone (円すい型)になってて、たけのこの説明全くなし(汗)