音楽好きの夫の影響で、「夏は音楽フェスを楽しむ」が夫婦共通の趣味であるわが家。特に、毎年7月末に苗場で開催される「フジロックフェスティバル」(通称:フジロック)は緑あふれる大自然の中で音楽をゆる~く楽しめる雰囲気が気に入って、毎年足を運んでいました。
しかし、このフジロック、山間という環境ゆえに音楽フェスの中では最も過酷な環境と遭遇する可能性が高いことでも有名です。7~8年前に初めて参加したとき、私達も初日にいきなり土砂降りの雨にさらされるという現実に直面。大人だけなら「これもフジロックならではの風物詩♪」として楽しめるものですが、子どもが生まれてからは、「しばらくは無理」と断念していました。
3歳の子どもと、いよいよ親子でフジロックデビュー!
そして、ついに今年! 子どもも成長してお出かけ経験もかなり積んできたこのタイミングで、“親子でフジロックデビュー”を果たす決意を固めたのでした。
行くなら思い切り! 3日間行ってしまうのだ!と張り切って3日間(2015年7月24~26日)参加してみてわかった、「子どもと一緒に野外音楽フェスを安心して楽しめるポイント」をここにまとめます。
当日の明け方にビシッと原稿を済ませ、いざ出発。
カブトムシ、どうする…?
しかし、ここで早速つまずきました。持ち物確認に1時間。DUAL夫婦にありがちな「お互いに相手が準備していたものと信じ込む」という状況で修羅場となりました。一番問題だったのは、数カ月前から飼っている「カブトムシ」をどうするか。やはり持っていくしかないということになり、荷物がさらに膨らんで…。
トランク2つ、アウトドア用リュックサック2つ、折り畳み式の椅子、オレンジのバッグは例のカブトムシです
やっと家を出られたと思っても、「パンを買いたい」「お茶飲みたい」と要求連発の息子に足を止められ、東京駅に到着したのは起床から5時間以上経った12時過ぎ。初日のお目当てのアーティストの1組だったサニーディ・サービスのステージを拝むのは諦めました。当たり前ですが、子連れの外出は大人だけの場合の倍以上の時間がかかる! これを肝に銘じて、タイムスケジュールを立てないといけないと痛感。
会場へは新幹線で越後湯沢駅まで行き、専用シャトルバス(往路のみ有料で500円)で40分ほどかけて会場へ。バスが進むごとに緑深まる車窓の風景に、息子のテンションも上昇。「フジロック、まだ?」と期待が高まっている様子です。
親子での参加が年々増えているフジロック
今回、子連れフジロックに挑むにあたって、「大人の音楽好きに向けたイベントを、子どもも楽しめるのだろうか?」という不安もいささかありました。親の自己満足に振り回してしまう結果にならないか?と。
開催の1カ月ほど前、フジロックを運営する事務局(スマッシュ)に問い合わせてみると、「親子でのご参加は最近とても増えているんですよ。ぜひ楽しんできてください!」というお答えでした。果たして実際はどうなのか…? と考えているうちにバスは到着。まずはホテルにチェックインして荷物を整理し、いよいよ会場へ。