早稲田・慶應義塾大学に入るのに、中学受験は得か?
西村則康先生
難関私立大学として、不動の人気を誇る早稲田大学と慶應義塾大学。両大学へは小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験と色々な入り方がありますが、最も合格しやすいのは、どの段階での受験なのでしょう?
「早稲田の場合は、小学校・中学校・高校・大学受験と満遍なく難易度が高く、それなりに大変です。慶應の場合も大変は大変ですが、実は大学から入るのが一番ラク(学部にもよる)で、中学受験で入るほうが大変なのです。でも、おそらく一番大変なのは幼稚舎への入学でしょう」
「とはいえ、御三家の入試問題と比べれば、早稲田・慶應の付属校の入試問題はさほど難しくはありません。御三家の入試はほとんどが記述式ですが、早稲田・慶應の入試は全体的に選択問題が多く、記述はほとんどありません。あったとしても、御三家のような自由記述ではなく条件記述なので、比較的簡単です。そのため、4教科すべてにおいて早稲田では7割、慶應では、8割得点できていないと合格は難しいでしょう。つまり、一つのミスが命取りとなるのです」
入試対策については、後で詳しく説明していきますが、まずは両校にはどんな付属校があるのか見ていきましょう。