どんな子でも進んで食べるとウワサの給食。食の細いお子さんを持つ親にとって、そんな魔法のようなごはんを手がけるのは、新渡戸文化子ども園の給食の先生・鮑子奈緒美さん。基礎編では、幼児期の子どもが食に関心を抱くよう、大人ができる様々な働きかけを教えてもらいました。今回の実践編では、小食なお子さんのいるワ―ママたちの悩みに答える形で、食事づくりに使えるワザを具体的にQ&A方式で紹介します。
Q.幼児食と大人食作りで押さえておくべき“違い”は何ですか?
A.辛みのあるスパイスは使わない。その違いだけです。
消化機能が発達した3歳以降であれば、大人がおいしいと感じる料理で大丈夫です。作る大人がおいしくないものは、子どもにも出せないですものね。子どもだからと特別意識する必要はないと思っています。ショウガやニンニク、大葉、みょうがなど、香りの強い食材も子どもは食べられます。唯一、辛いのは苦手。大人食の場合だと「もう少し辛みが欲しい」ところでも、やさしい味つけにとどめておいておくのがベターです。
子どもそれぞれに好みはあります。親子であってもきょうだいでも好みは違いますから、「こんなにおいしく作れた料理を、なぜ食べないの!!」なんて憤慨する必要はないですよ。
酸味と苦みは、子どもの体は「毒」と感じる
Q.どんなに工夫しても、ピーマンだけは食べてくれません。
A.正しい反応です