産後サポート環境をつくるには、パパや企業の協力が必要
キックオフフォーラムでは、まずNPO法人孫育て・ニッポンの理事長であり、「3・3産後サポートプロジェクト」の発起人の一人でもあるぼうだあきこさんが、「3・3産後サポートプロジェクト」が生まれた背景について説明しました。
キックフォーラムの初めに、NPO法人孫育て・ニッポンの理事長であり、「3・3産後サポートプロジェクト」の発起人でもあるぼうだあきこさんから「3・3産後サポートプロジェクト」の説明がありました
「産後、3週間から1カ月くらいまでは、家族の手厚いサポートを受けるというケースが多いと思います。しかし1カ月を過ぎると、祖父母のサポートもなくなり、パパも定時退社ができなくなることも増え、ママは突然一人きりで赤ちゃんと長時間向き合うことになります。」
「“なんで赤ちゃんが泣きやまないんだろう”、“なんで寝てくれないんだろう”という問題に直面し、産後ブルーズになり、その状態が改善されず産後うつ、幼児虐待にまで発展してしまうケースも決して少なくありません。そうした現状を見て、少なくとも産後3カ月間は、ママのサポートが必要だと感じました」
しかし、いくら「産後サポート期間を3カ月まで延長しよう」と声高に訴えても、家族や企業、地域、社会の協力がなければ、これを実現することはできません。そこで「3・3産後サポートプロジェクト」を立ち上げ、産後サポートの期間延長を訴えることにした、というわけです。
「ママの産後サポートを実現するには、まずパパと企業に対して情報発信し、環境をつくっていくことが大切」とぼうださんは強調します。そこで「3・3産後サポートプロジェクト」では、ファザーリング・ジャパンが主催するイクボスプロジェクトやペンギンパパ・プロジェクト、さんきゅーパパプロジェクト、パートナーシップ・ペアレンティング、マザーリングプロジェクトなど、様々な企業やNPO、行政と連携し、パパや企業に対して情報発信をしていくそうです。