ほろ酔い気分を学習するならそば屋に限る
実は息子は今日が日本酒デビュー。うかがった「江戸蕎麦 一策」は日本酒が充実している。カウンターの奥には地酒の逸品がずらり。聞けばご主人の出身地・静岡と女将さんの出身地・山形から取り寄せているという。
燗を付けるならと、勧められたのは山形の地酒「朝日鷹」。銘酒「十四代」で知られる高木酒造の本醸造酒だが、地元でしか流通していないので貴重だ。ふくいくとした香りが燗で膨らみ、なおかつさらっとしてキレがいいからスイスイ飲める。初心者の息子も「日本酒って、好きかも」と味わいつつ飲んでいる。
だしのうま味たっぷりで甘く仕上げた卵焼きは、何も付けずにそのまま食べてほしいとご主人。だしで煮含めたオリーブといい、浅漬けのザーサイといい、おいしいjこだわりのあるそば屋さんだ。地元にあるのがうれしい。そしてタイミングよく出てくるそば。これが肝心。
ほろ酔い気分で心も体も温まったところに、きりっと冷水でしめたそばがうまい。今日、父さんが君に伝えたかったのは、この「ほろ酔い」の気分かもしれないと思った。
左/ワインに合うオリーブ、いや、これは日本酒に合うオリーブなのだ。 右/浅漬けのザーサイ。厚く角に切ってあるから食感がなんともいい