近くに住んでも、関係は一歩引いて。「近居」祖父母のトラブル回避
実家まで歩いていける距離に住んでいるという4人のパパ、ママ。近くて親に子育てを手伝ってもらえるのはありがたいが、その関係性の近さからどうしても起こってしまうトラブルもあるという。どんな問題に直面しているのだろうか?
棒田明子さん(以下、敬称略) みなさん毎週末のようにご両親と会うことがあると思いますが、近いゆえのトラブルというのはありますか?
座談会はさらに盛り上がりを見せ、「なるほど!」な意見が活発に飛び交う
Hパパ 近いのは妻の実家ですが、かえって実の親子だからこそ、妻と義母(妻の実母)の関係が難しいことも最初はありました。例えば、子どものおやつ問題。うちではまだ食べさせていなかったチョコやグミを、遊びに行ったときに義母があげちゃったりするんですよね。もちろん娘は喜びますが、妻としては『うちではあげてないのに!』とイラッとするようで、それを伝えるのが難しい時期もありました。
Tママ そう、自動販売機とかもいつの間にか覚えちゃってるんですよね。父に預けたときにジュースを買い与えたりしているみたいで、私といるときも欲しがって困りました。
棒田 孫が喜ぶ顔が見たいばかりにお菓子やジュースなど甘いものを買い与えてしまうのは、“祖父母あるある”ですよね。どうやって解決しているのですか?
Hパパ とりあえずは妻の気持ちを聞いて落ち着かせたら、あとは妻が『うちではまだあんまり食べさせてないから』とやんわり伝えるようになりました。もちろんそれでも食べさせちゃうことはまだまだありますけど(笑)、面倒見てもらっているし甘んじて受け入れるしかないですよね。
Cママ うちも子どもが小さいときはありましたよ。でも、おばあちゃんちだから食べられる特別なもの、っていうのがあってもいいかなと考えるようにしました。おじいちゃんおばあちゃんも、孫がかわいくてあげたくなっちゃうんですよね。
棒田 先輩ママからいいアドバイスですね。おじいちゃんやおばあちゃんの家のときだけ“特別ルール”があるのも、子どもは楽しみですよね。
祖父母にも子どもにも、やんわりと声かけするのが「○」。祖父母も孫がかわいいからこそなので、祖父母の家に行くときだけの「特別ルール」として、気持ちの上で譲り合うこともうまく近居していく秘訣