“爆速”を掲げ多様な改革に挑むヤフー。その急成長を支え、会社が何より大事にしてきたのは人材だ。人の成長なくしては会社の成長もない、と採用だけでなく人材育成や評価制度、組織改革にも積極的に取り組んできた。その中核を担ってきたのが、人材開発本部の本部長を務める斎藤由希子さん。ヤフーがまだ100人程度の規模だったころから5000人へと拡大してきた間の採用を行ってきた。小1と小2の年子二人を抱えながら管理職を務めるバリキャリママの、タイムマネジメント術と悩みながら進んできた道を聞いた。
夫は介護、私は育児と仕事。母と娘達が私の応援団に
今、わが家には介護と育児が同時に押し寄せてきています。数年前義母が要介護になり、夫は週のほとんど実家へ行き、義母の介護をしているので育児は私の担当。私の母も一人なので、長女を出産したころは近くに住んで手伝ってもらっていましたが、現在は同居に切り替えて、母の手を借りています。夫が育児の戦力とならない分、母に助けてもらえることがとてもありがたいです。
一生働いていくのは当たり前とずっと考えてきましたが、母が扶養に加わり、なおさら稼ぎ手として頑張っていこうという意識も強くなりました。
2人の娘達は、小1と小2の年子です。家事は基本的に母に任せていて、私は遅くなることも多いので、一緒に過ごせる朝時間を大事にしています。朝食は私が用意し、朝ごはんを一緒に食べながら、学校やお友達の話を聞いたりするコミュニケーションの時間です。会社がフレックスタイムなので、娘達を小学校に送り出してから出社するため会社に到着するのは9時過ぎ。毎朝行うミーティングは、9時半からのスタートにしてもらっています。小学校は平日の行事や会議も多いのですが、できるだけ早めにチームに知らせておくようにしています。「小学校授業参観」などと共有のウェブカレンダーにも書いていることで、「どうでした?」なんて話のネタにもなっています。隠すより、オープンにして理解を得るようにしています。
インド出張のときに娘達へ1通ずつ手紙を書きました。子ども達との手紙のやり取りを大事にしています
次のページでは、そんな斎藤さんの「両立を支える法則」を紹介します!