週末はどちらかの実家で長いランチタイム
フランスのファミリーは、しばしば日曜日にどちらかの実家へ行き、マミーやパピー(おばあちゃん、おじいちゃん)と共に、長いランチタイムを過ごします。どのように長いかというと、夏であれば庭やテラスで、冬であれば暖炉の前で、ナッツやソーセージ、ミニパイなどをつまみながらのアペリティフから始まり、美しくデコレーションされたテーブルに移り、何本かのワインと共に前菜、主菜、チーズを順に食べます。
そして少し間を置いて(子ども達はこの時初めて席を立つことが許されます。彼らは「デザートになったら呼んでね!」と念を押して、おもちゃの元へ)そして手作りの甘いデザートを平らげて、消化を促すといわれるエクスプレッソを飲みながら、最近話題のショコラティエのチョコレートなどをつまみ、そして今度は“本当に消化のため“に、近所の公園や森、河岸などへ散歩に繰り出します。お散歩から帰ってきたら、熱いお茶で、一休み。子ども達には早くもおやつが配られます。わが家に帰るともう夕暮れ、ディナーは…もうノン・メルシーです。
「また今週末も…面倒だわ…」と最初のころ、日本人の私は思いました。けれどこうもしばしば会っていると、いつしか互いの両親も自分達も自然体でいられる関係となり、その絆も子ども達を含めぐっと深まるもの。すると実のところ、長期でも子ども達の面倒を見てもらえる=バカンス時に預かってもらえる、と言うメリットも大いにあるのです。
例えば子どもの夏休みは2カ月間あっても、大人の夏休みは学校の先生ではない限り、2、3週間ほど。なのでママンとパパが仕事をしている間、子ども達のお世話をおばあちゃん、おじいちゃんにお願いする家庭は少なくありません。夏休みにおじいちゃん・おばあちゃんの家でいとこが大集合するのを楽しみにする子ども達もたくさん。もう母も父も年だし大変そう…と心配な場合、懐に余裕があればベビーシッターも共に送ります。わが家に至ってはおばあちゃんに子どもをお願いして、夫婦だけで一週間ほど国外を旅することもあります。
休日はパパと遊ぶ。だからパパっ子の子どもがとても多いです