身につけるのは、自分でスランプを乗り越える“生きる力”

由梨さん 最初、達也は集団行動が苦手なタイプでした。集団になじめないことに悩み、学童の先生にご相談したら、「個人、集団、どちらのタイプも大丈夫なんですよ。大切なのは、その見極めでタイプによって自信が持てる特技ができれば良いのです」と言われて、ホッとしたことがありました。

利倉さん 大事なのは「自信をつけられるかどうか」です。その前提になるのは学習ゲーム形式での「競争心」です。でもそれは人を蹴落とすということではなく、子どもたちが伸びたいと思うトリガーなのです。答えられたら皆の前で褒めたり、シールを張ったりといったことからでも、子どもは自信を持ち、「次、頑張ろう!」と自然に思います。「頑張れ」と言葉にするより、自発的にやりたいと思って伸びていく力を引き出すのです。まずは自信を持たせること。それを持てば、伸芽会メソッドである「創造力」を子ども達はどんどん発揮していきます。集団行動が苦手な個人タイプでも、本人が打ち込めるものを見つけると自信を持ちます。達也くんの場合は、将棋がそうですよね。

由梨さん はい。ここでは、プラスワン(選択式のオプションクラス)で囲碁・チェスのクラスを取っています。一流の先生が教えてくださるので、絶好の機会ですよね。

達也くん 囲碁やチェスはすごくおもしろいです! 先生に負けることもあるけど……。

利倉さん プラスワンに来てくださる先生は、一流の先生ばかりです。そういうときも、わざと負けてもらうのではなく、教えながらも子どもたちと真剣勝負をしてもらいます。「負けて悔しい」という気持ちは、子どもたちの伸びるバネでもあるのです。

由梨さん 私も子どもが楽しそうにしているものは、どんどん与えることにしています。達也は、将棋にすごく自信を持っていた時期があったのですが守りの将棋をしていました。そこで、あえて大会に出させたことがあるんです。大きなお兄ちゃんたちもいて、もちろんぼろ負けでした。泣いて悔しがっていたので、「勝ったら違う景色が見えるよ。勝ちたいならしっかり将棋を学ぼう」と言ったことがあります。そこから、向かう姿勢が変わりました。別に一位になれと言うことではなく、そういうときに踏ん張れるような「生きるための力」をしっかりつけてほしいんです。職業は何でも好きなものを選べば良いと思っています。その中で、生きていくために必要ないろんな力をつけておけば、自分の好きな道を進めるだろうと思って、子育てをするようにしています。

利倉さん ここに子どもに通わせている親御さんたちはみなさん「たくましくなってほしい」という思いを持っていらっしゃいます。伸芽会というと勉強だけをしているようなイメージを持つ方もいますが、私たちが「情操教育」や「しつけ」を教育方針にしっかりいれているのは、子どもたちに“生き抜く力”をつけてほしいからです。そのために、日ごろのしつけや先ほど言った「いい意味での競争意識」を持たせることを重視しています。さらに休暇や休日には、スキーやキャンプ、ドッジボール大会や羊の毛刈りなどのイベントも用意しています。それらすべてを通して、身に付けてほしいのは、スランプを自然と乗り越えられるような“生き抜く力”なのです。

■伸芽’Sクラブ学童の資料請求はこちら
■伸芽’Sクラブ学童の詳しい説明はこちら