まずは意識改革! あなたは“新入社員”なのです
三木智有さん “10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!”をスローガンに、家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っているNPO法人tadaima!代表理事">
三木智有さん “10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!”をスローガンに、家族の家事シェアを当たり前にする活動を行っているNPO法人tadaima!代表理事
「ママのパパに対する不満は、パパの職場の部下や新入社員に対する不満とほぼ同じです」
そう語るのは、父親と母親が共同で家事や育児を行い、母親も仕事と家庭の両立に不安になることなく働くことができる社会づくりを目指して活動するNPO法人tadaima!の代表、三木智有さん。パパ・ママに向けた家事セミナーを行ってきた三木さんはこれまでもたくさん、ママからのパパの家事に対する不満を聞いてきたそうです。
その中で感じたのが家庭においては多くのパパが、新入社員の位置からスタートするということ。そして、パパもママも、それに気づいていないこと。さて、前回の記事の中で挙げたアンケートの中のママの不満をちょっとだけ見返していただきたい。
「指示するまで、やるべきことに気づかない。言ったことしかやらない」
「できてないのに自分は一般の男性よりはやっている、できると自信を持っている」
「理屈ばかり言うが完成度が高くない」
「一通り何でもできるが感覚とか深みが足りない。通り一遍」
「自分は大したことをしないのに、不満を言ってくる」
「かなり長時間、やっているように見えるが、段取りが悪く、また早く終わらせて次にすべきことを片付けようという意気込みが皆無のため、だらだらやっているように見えていら立つ」
パパさん、こんなことを部下や新入社員に感じて愚痴ったことはありませんか? ママさん、そんな新入社員に対して「言われる前にやる」とか「完璧にやる」など過剰な期待をかけていませんか? もちろん、人にもよりますが、おそらくママが不満を持っているパパは、少なくとも結婚した時点でいわゆる「即戦力」ではなかったのかもしれません。そして三木さんから“新入社員”であるパパ達へはこんなアドバイスが。
「分からないことがあったら聞く、そして教えてもらったら感謝をする。自分の新人時代には当たり前のことだったと思いますが、これを忘れないことが大事ですね」
なるほど。さて、まずスタート時点でのギャップに気づいたところで、本題へ。・・・と思ったら、家事をする前にすることはまだあるようです。