掃除業界で「修行の場」と呼ばれるトイレ
白倉正子さん 世界的にも珍しいトイレ専門の企画会社『アントイレプランナー』を22歳で起業。テレビや新聞で助言を行っている。日本トイレ協会理事">
白倉正子さん 世界的にも珍しいトイレ専門の企画会社『アントイレプランナー』を22歳で起業。テレビや新聞で助言を行っている。日本トイレ協会理事
今回、お話を伺ったのは日本トイレ協会のメンテナンス研究会の幹事でトイレの専門家として20年以上のキャリアを持つ白倉正子さん。二人の男の子と一人の女の子を持つ三児の母である白倉さんによると、掃除業界でトイレは「修行の場」と呼ばれるそうです。
「トイレの中をぐるっと見回すと分かることなんですが、トイレの中には本当にあらゆる素材のものがあるんです。便器本体は陶器、便座や温水洗浄便座はプラスチック、水が出るところやドアノブは金属、窓はガラス、ドア本体やモノを置くところには木材があって、床やクロスもあります。そしてもちろんそれぞれに掃除の仕方には特性があって、道具も使い分けなければいけない。だからこそ、トイレ掃除すべてを網羅することができれば、あらゆるものの掃除ができるようになる、ということです」
言われるまで全然気が付きませんでしたが、確かにそうです! すっかり便座と便器、床くらいまでしか想定していませんでした。そんなトイレ掃除には大きく分けて4つ種類があるそうです。
「業務用の清掃の種別は、4種別となります。簡単な順に、巡回清掃、日常清掃、定期清掃、特殊清掃といいます。『巡回清掃』は公共施設や飲食店などをイメージすれば分かると思いますが、トイレットペーパーの補充や使う頻度が高いところの汚れをさっと取る軽作業ですね。家庭のトイレで考えると、その次の『日常清掃』がベースになります。便器はもちろん、その周辺の床などを清潔にするところまでの掃除です。さらに、換気扇や壁、窓、ドア、そして便器の奥などの掃除をさす『定期清掃』も、毎日でなくてもある程度の頻度でやったほうがよいですよね。もちろんパパ達には換気扇や照明、窓のように、ママには手が届きにくい場所をやってほしいと思いますが、できれば日常的に汚れを取る習慣をつけてもらいたいです」
それではいよいよスペシャリストの白倉さんに聞いた、パパ向けのトイレ掃除格言です!