9歳のときに見たドラえもん映画に、声優として参加できる喜び
『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』に声優として参加した小島よしおさん。7万年前の地球にいた“クラヤミ族”役ということもあり、全身を茶色く塗った衣装姿で現れた
僕はとにかく子どもが好き。なので、今回の『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の声優とダンスを担当させてもらって本当に光栄でした。完成後の作品を見て、感動して素直に泣いてしまって。めちゃめちゃ面白かったです。今回の映画の元となっている作品を、僕は9歳のときに劇場で見ているのですが、今回声優として参加することが決まって、もう一度DVDを借りて見てみました。
今回公開になる映画も、話は僕が9歳のときに見た作品と大筋変わりません。でも、アクションの迫力が何倍もパワーアップしていて、最後の戦いのシーンが僕には特に印象的でしたね。クリエーターの方の発想も技術もすごくて、「このシーンをこう変えてきたか!」という発見がありました。この『日本誕生』がドラえもん映画史上、劇場動員数が第1位なのだそうです。前売り券の売れ行きもかなりすごいと聞いています。昔の作品をご覧になってから、劇場に行かれると、さらに楽しめるのでは、と思います!
2011年、子ども向けお笑いライブ「小島よしお的おゆうぎ会」を始めた理由
ご存じない方にとっては意外かもしれませんが、僕は今、結構子ども向けの仕事も増えています。例えば、広島テレビで日曜の朝に放送されている「もりもりコジマトペ」という子ども向け番組に出たりしているんです。この番組のテーマは、オノマトペ。つまり、日本語の擬音語や擬態語です。例えば「スースー」っていうオノマトペを僕が体験してみせたり、新しいオノマトペをオリジナルで作ってみたり。
その番組に出演するきっかけになったのが、僕が毎年やっている子ども向けのお笑いライブ「小島よしお的おゆうぎ会」でした。
そもそもなぜ僕が子ども向けのお笑いライブを始めたか、という理由を教えちゃいます。一般向けの単独ライブは前から毎年やっていたんです。5年前のライブに関係者のお子さんが見に来てくれた。 でも、その子が泣き出しちゃったんです、つまらな過ぎて(苦笑)。その子の「帰りたいよ~」っていう泣き顔を見て、「よっしゃ、子ども向けライブをやってみよう」と思い立ち、毎年夏に子ども向けライブをするようになりました。
ライブの対象は幼稚園から小学生ぐらいのお子さん達で、開催会場は東京・渋谷区の「CBGKシブゲキ!!」を使わせていただいています。
“ベビーカーが一番並ぶライブ”今年からは“R2指定”にする予定
内容は例えばこんな感じです。昨年やったのは、僕が体を動かすことが好きな猿“ムキムキモンキー”になるネタです。最近、子どもの肥満が増えていますから、「ちゃんと体を動かそうぜ」って伝えたくて考案しました。冒頭でまずお姉さんが悪者のブタにさらわれます。ブタはお姉さんに向かって「深夜に何か食べさせてやる」とか「運動させないぞ」とか言って嫌がらせをする。そこへムキムキモンキーが助けにいきます。でも、最初はやられちゃうんです。
「やばい、バナナを食べないと力が出ない~。会場のどこかにバナナが隠されているはずだから、探してくれ~」と子ども達に頼みます。実は前もってイスの下に“バナナもどき”をいっぱい隠しておくんですよ。「東京ばな奈」とか、テレビ東京の「ナナナちゃん」とか。結局は、僕のパンツの後ろにバナナが入っていて、子ども達に「後ろ、後ろ!」って教えてもらってやっと見つける。そして食べてパワーアップ! 最後にお姉さんを救って、みんなで「ワ~ッ」て踊る。参加型の楽しいライブです。
昨年までは赤ちゃん大歓迎だったので、“ベビーカーが一番並ぶライブ”だなんて言われていたのですが、本当に1歳くらいの子がたくさん来てくれるようになって……。1歳ってまだまだ反応が薄いんですよね(笑)。なので今年からは“R2指定”にすることにしました! 大きいお子さん達もいらっしゃいますよ。女子高生とかも、最後はみんな一緒になってステージで「そんなの関係ねえ!」をやりますからね。
映画冒頭では、思い通りにいかないことばかりのドラえもん、のび太、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん達がみんなで家出を決心する