「聴く力」が育つ4、5歳で、音楽の基礎を養う
子どもをヤマハ音楽教室に通わせているママ・パパたちにインタビューを実施。子どもたちの様子や変化についてたずねてみると、こんな答えが返ってきました。
「マネをするのが上手な4、5歳で音楽を始めると、スポンジのように吸収し、一生使える音楽の基礎が身につく」と語る徳冨真琴先生
この効果を生んでいるのは、子どもの発達に合わせたレッスンによって創造力、表現力を養う「ヤマハメソッド」です。ヤマハのレッスンにはどんな意味が込められているのか、幼児科で指導する徳冨真琴先生にお話を伺いました。
「4~5歳というのは、音を聴き取る力が大きく伸びる時期。お母さんの口調そっくりにしゃべるなど、『まねをする』のが上手になる時期でもあります。この時期にたくさんの、いろいろな音楽を耳に入れることで、すべての演奏表現の基礎となる音感を養います。ヤマハ音楽教室の幼児科では、楽譜を読むことから始めるのではなく、耳で音を聴く体験からスタート。次に、先生のまねをしてドレミで歌います。ヤマハのCMでも、子どもたちが『ドレミファソーラファミ・レ・ド』と歌っていますよね。レッスンでは先生の提示する音楽をよく聴いて、先生と同じように歌い、そして歌ったように弾くことで、ドレミや拍子、リズム、強弱などを自然に身につけて行きます」(徳冨先生)。
最初に楽譜を読むのではなく、耳で音を聴く体験からスタート。次に、先生のまねをして歌います
子どもの興味を引く&飽きさせない工夫が盛りだくさん
子どもが興味を持って楽しくレッスンができるように、幼児科の教材にも工夫が凝らされています。テキストはオリジナルで、カラフルなイラストがふんだんに使われています。
「元気でにぎやかなイラスト、しっとりと落ち着いた風景のイラストなど、それぞれタッチが異なり、その曲の世界観を表現しています。絵を見せることで子どもたちは興味を持って集中し、その曲のイメージを描けるようになるんですね。それに、CD教材は世界一流のオーケストラによる演奏。深みと広がりのある演奏が子どもたちを音の世界に引き込みます」(徳冨先生)。
しかし、気分が変わりやすい4~5歳児のこと。レッスンの間、集中力が続かないこともあります。子どもたちを飽きさせないように、「楽しい」が途切れないように、先生はあの手この手を使っているようです。
「例えば、山賊が登場する歌なら野太い男の人の声色で演技をして見せたり、テキストを開いて『この絵の中にクマさんは何匹いるかな?』と数えさせたり。皆で立って踊ったりすることもあります。レッスンの組み立てはあらかじめ決めていますが、子どもの表情を観察し、集中が途切れないようにやることを変えるなどしてメリハリをつけ、興味を引き出す工夫をしています」(徳冨先生)。
子どもが「楽しい」と感じることができるように、レッスンの進め方は「スモールステップ」。簡単に達成できる課題を提示して、できたらほめるのです。子どもたちはほめられる喜びを知り、次へのチャレンジの意欲が沸くといいます。