遊園地は非日常空間全体を楽しむのがコツ
動物園と同様に人気なのが、「遊園地」と「テーマパーク」。特に最近はUSJをはじめとする大規模な遊園地が、イベントなどに力を入れていて大盛況となっています。経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によれば、2015年は遊園地・テーマパークは訪日外国客の増加も追い風になり、2014年度の遊園地・テーマパークの売上高は、前年度比+6.8%増の6289億円となったそうです。そんな中、「近年は『リアル脱出ゲーム』などの体験イベントが増加傾向にある」と語ってくれたのは、テーマパーク情報サイト「遊園地ドットコム!」編集長のおおはた大介さんです。
おおはたさんは、テーマパークの魅力を「非日常空間の体験」だと言います。
「お客様にとってはドラマの主人公になったような気分が味わえますし、施設にとっては大きい施設投資をする必要がないので、需要と供給がマッチしているんです。
テーマパークというと、アトラクションを体験することに意識がいきがちですが、小さい子であれば制限があって乗れないことも多いですよね。子どもは目に見えるすべてのものに興味を持ちます。広い芝生を歩かせるだけでも、普段の生活ではできないやんちゃを自由にさせてあげるだけでもテーマパークに行く価値があると思いますよ」(おおはたさん)
日本では珍しい亜熱帯植物や昆虫の観察ができる「ビオスの丘」。ここでは波の立たない人工湖で安全にカヌーが楽しめる
また、テーマパークに大切なのは事前準備をすること。混雑状況やパーク情報、園内マップをあらかじめ確認することが必要です。
「体験教室は予約が必要なものも多いので事前確認は必須です。最近はGoogleに混雑状況の予測機能もあるので、活用すれば混雑する時間帯を避けやすくなります。さらに、園内マップを見て回る順番を計画しておくと効率的。一般的に奥のほうから見て回ることが推奨されていますが、体験イベントは入り口で参加予約をすることも多い。奥のほうまで行った後に、予約のためにゲート近くまで戻るなんてことがないようにしたいですよね」(おおはたさん)
事前準備は施設情報の確認だけではありません。ディズニーランドに行く前にプーさんのアニメを親子で見るなど、関連するものの知識を頭に入れておくのもおすすめ。待ち時間や移動中の話のネタになるので、親子の会話が弾みます。
また、幼児と行く場合は疲れたときのためにベビーカーも持っていきたいところ。
「どんなに小さいテーマパークでも、子どもが歩き回れるほど狭くはないので、移動手段としてベビーカーを持参することは意外と大切です。もちろん、ベビーカーでの入場がOKかどうかは事前に施設へ確認してくださいね」(おおはたさん)
テーマパークへ行くとなると不安になるのが迷子。広い敷地内で一度子どもを見失ってしまうと、なかなか見つけられません。そんなときに活躍するのがQRコードなのだそう。
「名前や連絡先をでかでかと服に貼っておくわけにはいかないので、そういった個人情報を載せたQRコードを作って名札に入れ、子どもには、迷子になったらコレを見せてねと教えておく。すると、プライバシーを守りながら子どもを見つけてくれた人と連絡が取れるのですごく便利です」(おおはたさん)
少しの手間を惜しまないことで安心、安全に楽しめるテーマパーク。事前準備をしっかりして行きたいですね。