「離乳食 始めました。」
冷やし中華始めましたのごとく言ってみましたが、とうとうウチもスタートしました。離乳食に進むのってなんだか大きな節目に思えて、感慨深いものがありますねぇ。スプーンに口を近づけ頑張って食べる姿を見ると、「成長したなあ!」とうれしいです。その一方で、「これからは母乳以外のものも養分にして生きていくんだね…」と一抹の寂しさも感じます。
母乳って、産めば自然と湧き出るんじゃないの!?
ここまでの半年間、わが子は完全母乳で育ててきました。
完母か、ミルクか、混合か。
これが産んでから初めての、親としての選択だった気がします。連載の初回で、「完全母乳にこだわってしまい、メンタルがやられた」と書きましたが、実際、母乳育児が軌道に乗るまでの1カ月間は、ほんとに、ほんとに、ほんっとーーーーーに、しんどかった!
母乳って、産めば当たり前に出るものと信じて疑いませんでした。それが、私は出なかったんですよね。体質など個人差が大きいようですが、しばらくは母乳不足に悩み、ネットや本の情報を死に物狂いで読みあさりました。そしていろんな記事を読むうちに、思い知ったのです。
産婦人科医の宋美玄さんと小児科医の森戸やすみさんによる授乳本『らくちん授乳BOOK』。この本にもっと早く出合いたかった…。医学的に正しい知識を中立の立場から教えてくれるので、私もこの1冊を読んでいれば検索地獄に陥らなくて済んだに違いありません。これからママになる友達に、必ずオススメしています
母乳派 VS ミルク派(混合派含む)のバトルが、凄まじい!
「母乳こそが赤ちゃんにとって一番いい! 頑張れば必ず出るからミルクは足すな!」との母乳推進派に対し、ミルク擁護派は「栄養はミルクも母乳も変わらない! 母乳信仰が母親を追い詰める!」と真っ向から対立しています。
この母乳に関する極端な情報の対立を、産婦人科医の宋美玄さんは、著書の『らくちん授乳BOOK』の中で「おっぱい右翼」と「おっぱい左翼」とたとえていらっしゃいます。このご指摘通り、両者ともその“正義”を盾に一歩も譲らないんです。
私もそのバトルに振り回されてしまいました。調べれば調べるほど正解がはっきりせず、どうすればいいのかわからなくなりました。
正解がわからないから、自分が信じたものを選ぶしかない。
思い悩んだ末、私は完全母乳でいこうと決めました。これがまあ、ミルク擁護派の主張通り、ギリギリまで追い詰められてしまいました。