家計に優しい安さが魅力の「格安スマホ」
最近、テレビや雑誌などで「格安スマホ」という言葉を見たり聞いたりする機会が増えました。
格安スマホとは、NTTドコモやソフトバンクといった大手携帯電話会社のスマホより、安い料金で持てるスマホのこと。機能を絞った2万円から4万円程度の機種が売れ筋で、通信料金を大幅に抑えられるのが人気の秘訣です。
コストを抑えた格安スマホは魅力! しかし、子どもに持たせるには問題も……
通信費について、少し考えてみましょう。NTTドコモのスマホ向け料金プランで一番安い組み合わせは、毎月6500円です。一方、MM総研が2015年6月に発表した調査結果によると、格安スマホ利用者の平均的な月額料金は、ドコモ最低料金の半額に近い3379円です。大手携帯電話会社の半額ほどで使えるとなれば、注目を集めるのも納得ですね。
しかし、子どもに持たせること考えた場合、格安スマホにはいくつか問題があります。
例えば、ほとんどの格安スマホには、スマホを利用できる時間帯やアプリを制限する機能が付いていません。「ペアレンタルコントロール」とも呼ばれるこうした機能は、子どもがスマホ依存に陥るのを防ぎ、予期せぬ出会いをもたらしかねないアプリから守るための、大切な機能です。
また、スマホに代表される情報機器と子どもが上手に付き合えるようになるには、親が一方的に決めたルールを押し付けるのではなく、子どもの自主性を育むために親子が一体となってルールを作り上げていくことが肝心。ペアレンタルコントロールは、その助けともなるのです。
こうした理由から、NTTドコモ、au、ソフトバンクから発売されている「キッズケータイ」や「キッズスマホ」には、ペアレンタルコントロール機能が備わっているのです。
格安スマホは大人仕様の端末ばかり。ネットもアプリも無制限に利用できてしまう
MMD研究所が2015年8月に発表した調査結果によると、中学生の携帯電話所有率は2人に1人の57.6%。そのさらに7.8%が、格安スマホを使っているとのこと。つまり、中学生が100人いれば、4~5人は格安スマホを使っていることになります。