サミット会場で聞く「女性が生き生きと働いてますか」
伊勢志摩サミット現地ルポ 海外メディアや首脳夫人と交流の海女さんを突撃インタビュー
国際メディアセンターで出会った外国人記者達
サミット取材に来ていた海外の記者などに、メディアセンター内の各所で「あなたの国では、子どもがいる女性でも働けますか?」という質問をぶつけてみたので、記事の最後に紹介する。
@食堂
アメリカ/ランガラジャンさん
「優秀な女性が辞めるのはもったいない」
子どもがいて辞める人はたまにはいるけれど、ほとんどの人が仕事を続けます。優秀な女性が辞めるのはもったいないものね。職場で搾乳するなどして工夫していますよ。祖父母が遠かったりすると、助けてもらえなかったりして、いろいろと大変なことはありそうだけれどね。
@日本文化の展示場
カナダ/ルブランさん(仮名)
「大学には多くの母親の教授がいる」
カナダでは20年位前は自宅にいる男性はあまりいなかったけれど、今では男女ともに家庭と仕事のバランスをとって仕事をすることが普通になっている。子どもがいるとお金がかかるので、二人で働いた方が稼げるでしょう?私は大学で働いているけれど、とっても多くの母親の教授がいますよ。柔軟な働き方ができる環境が整っているわ。
@部屋をつなぐ通路
ドイツ/クフナーさん(2人の子どものママ)
「子どもの誕生後、パパが休みを取ることが増えてきた」
女性が働きやすいかはケースバイケース、場所にもよる。私が住んでいるベルリンはけっこういい。ドイツでは何年か前から、男性が子どもが生まれた後に休みを取ることが増えてきた。まだママの方が多いけれどね。もっとパパが休みを取れるような環境になってほしい。私も8歳と5歳の子どもがいるけれど、出張中の今はパパが面倒を見ている。子ども達もそのほうが喜ぶかも(笑)
@ワーキングスペース
フランス/マルイユさん
「日本よりも保育所が安く働きやすい」
フランスは保育所が安いのもあり、女性は子どもを産んでも働きやすい。事実婚へのサポートも厚い。日本は保育所も高いし何より入りにくいから大変だよね。
@エントランス
ロシア/アレクサンドルさん
「女性のジャーナリストのほうが多い」
ロシアの僕の会社(新聞社)では、ジャーナリストは女性のほうが多いよ。ロシアでは専業主婦はあまりいない気がするな。子どもがいると両立が難しい面はもちろんあるけれど、でも出産後2~3年休みを取って戻って来る。
(取材・文・写真/日経DUAL編集部 砂山絵理子)