憧れのハワイ! 「美しい海で、子どもを泳がせてあげたい」
「私がハワイへ行く目的は、やっぱり“海“。元プロサーファーの夫が長年ハワイに通っていたこともあり、今も海の近くに住んではいますが、夏以外は寒くて泳げませんし、リゾートのように海がきれいではない。『ハワイの真っ青な海で、子どもを素っ裸で泳がせてあげたい』という気持ちがありました」とは、旅に詳しいジャーナリストの須賀美季さん。現在5歳である娘が1歳を迎える前にハワイへ初めての子連れ海外旅を経験し、現在までに子連れで5回ハワイを訪れています。
澄んだ空の下、真っ青な海と白い砂、さざ波の音……ハワイの海を五感で体感! ※写真はイメージ
リゾートの澄んだ海は魅惑的であるものの、肌が敏感な赤ちゃん期は、紫外線や海水の刺激が気になるもの。「海は見るもの、泳ぐのはプール」となりがちですが、須賀さんは、紫外線カット機能付きの赤ちゃん向けスイミング用ボディースーツを上手に活用して海に入るのも一つの方法だと勧めます。
子どもは砂遊びが大好き! 須賀さんは、海水や日焼け対策にハワイのユーズドショップで子ども用ローブ(1ドル)を現地購入
「娘の場合も、最初から裸で海に入れるのは心配だったので、ベビー用の日焼け止めをしっかり塗り、現地のユーズドショップで購入した子ども用ローブを羽織らせました。子どもは砂が大好きで、まだ立てないけれど、砂まみれになってすごく楽しそうで。ハワイでは赤ちゃんに全身スーツを着せて泳がせる光景も珍しくなく、現地の量販店で簡単に手に入りますよ」
ハワイは、1年を通じて、最高気温が22~30℃程度となる温暖な気候が魅力。4月~9月ごろは乾季、10月~3月ごろは雨季に当たりますが、ホノルルの年間の晴天率は高く、日中、気温が高い季節も湿度は高くないため、日陰であれば暑さの割に爽やかに過ごせます。
雨季の場合も、日本の梅雨時期のように一日中ずっと降り続けることは少なく、「夕立のような短時間に降る激しい雨が1日に数回ある」程度。日本の秋から冬に当たる雨期は、雨上がりにきれいな虹が架かるのを見るチャンスも増えます。
シンガポールやインドネシア、ハワイ、グアム、フランスなど様々な国での子連れ旅を経験している旅行ジャーナリストの村田和子さんは、「ハワイは、出産の前に訪れた経験のあるパパやママが多く、海はもちろん歴史やアート、ショッピング、グルメなど近場のグアム・サイパンにはない規模の色々な楽しみ方があります」と解説。魅力的なハワイですが、飛行機に乗っている時間が長く7~9時間前後。時差も19時間あるので、小さな子どもを連れた長期の旅行には不安もあります。
「旅行中を元気に過ごせれば、家族の素晴らしい思い出になります。お子さんにとっては長時間の移動となるので、できるだけ負担がかからないように、出発前に日本でできる準備はしておきたいですね」(村田さん)
次のページからは、海外旅を満喫するために押さえておくべきポイントと、失敗・後悔しやすいケースについて具体的に紹介していきます。