中川李枝子 絵本作家になるなら図書館丸ごと読む
【中川李枝子 『ママ、もっと自信をもって』名言集(12)】図書館にある本を全部読みなさいと指導された。今でも書いては消し、書いては消しの繰り返しです。
じっくり読んで考え込んでからの「こうするともっとよくなるのじゃないかしら」という石井さんの指摘は、すべて納得がいく。頭ごなしにダメとおっしゃることはありません。ちょっと直すとすっきりするのがわかる。泣くなんてとんでもない。私は心を弾ませて通っていました。
図書館にある本を全部読んで自分でつかみとること。いくら作品に詳しくても、楽しんでいなくては無能である
私にとって石井さんは絶対でした。なにしろ、私は彼女の手がけた本で育ったのですから。岩波少年文庫をはじめ、石井桃子の本は必ず面白かったのです。
石井さんは常々「子どもの本の書き方は教わってわかるものではない。図書館にある本を全部読んで、そこから自分でつかみとるしかありません」とおっしゃっていました。また、作家でも編集者でも図書館員でも、子どもの本に関わる人に対しては、「その人が本を楽しみながら読んでいるか」を何より重視していました。
「いくら作家や作品に詳しくても、楽しんでいなくては無能である」
彼女のその一言は、今も私にしみ込んでいます。
中川李枝子さんの名言がちりばめられた本著をもっと読みたい方はこちらから
『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子著、定価1200円+税)
『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。
~天才児童文学作家・中川李枝子の歩んだ道、
日本中のママを感涙させた子育て奮闘記~
戦前戦後を経験し、母として、保育士として、作家として活躍した80年を振り返った貴重な一冊!
◆第一部 子どもと本が教えてくれた
~私の保育士時代、子ども時代
◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
◎みんな、本が教えてくれた
◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
◆第二部 ママ、もっと自信をもって
~悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A
Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
Q. 子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください など
◆豪華付録:中川李枝子著作リスト 96作品をカラーで紹介
