キャンプに行くぞとなると、最初に「テントをどうしよう?」と気になる人も多いでしょう。でも板谷さんは「テントはキャンプギアのなかでも最後に買うもの。最初はレンタルして、いろんなタイプのテントを試してください」と言います。ほとんどのキャンプ場でテントはレンタルできる。確かに、コレだというテントを見つけるまでは、それで十分です。それでは、アウトドア初心者がファミリーキャンプをするために、何から揃えていくべきでしょうか。キャンプの達人・板谷さんがいつも使っているキャンプ道具セットの中身を見せていただきながら、アドバイスをいただきました。
板谷さんのアウトドア7つ道具箱。右側のバッグには、ヘリノックスのイスや簡易ベッドのコットや空気で膨らませる枕など、アメニティ系ギアが入っている
BOXのなかには、いろいろ試してたどり着いた厳選ギアがギッシリ
ゴアテックスのウエアを準備しよう
雨・風・寒さを防ぐ
アウトドアにおいては、何かから身を守るということが一番、大事です。特に涼しくなってくるこの季節ですと、寒さと雨から守るということになりますから、その最低限の機能を備えたウエアを最優先で準備しておくのがいいと思います。
その意味で、秋にキャンプをするうえで最低限、これだけは持っていてほしいと言えるのは、ゴアテックスのジャケットでしょう。ゴアテックスは、雨は通さないが、水蒸気は逃がすので、年間を通して使うことができます。
ウエアに関しては、それぞれの好みや志向性があるものだとは思いますが、やはり、同じゴアテックスのウエアでも、安いモノだとすぐに水を弾かなくなってしまって、ダメになります。少々、値が張っても、それなりの機能を持ったウエアを選んだほうがいいでしょう。
選択肢は、やはり、アウトドア専門ブランドということになりますが、ボクがオススメしたいのは、モンベルのゴアテックスのウエアです。アウトドア専門の人気ブランドでも、ゴアテックスと言っても安いモノは機能的にあまり良くないものもあります。その点、モンベルのゴアテックスのウェアは他のブランドの製品よりも1万円台からとお手ごろ価格でありながら、最低限の機能性をシッカリと確保しているので、特に成長とともに買い替えないといけない子どものウエアとしても、オススメですね。
ザ・ノース・フェイスやパタゴニア、アークテリクスなどの有名ブランドの他、最近、人気ブランドとなってきたマムートやマーモットなど、たくさんのアウトドア専門メーカーのブランドがあります。好みもそれぞれだと思いますので、まずはアウトドア専門ショップで店員さんにアドバイスをもらいながら、選ぶことをオススメします。最初からちゃんとした機能を備えたジャケットを買っておいたほうが長く使えるので、ケチらないようにしたほうが結果、お得だったりもします。
ゴアテックスのシッカリした防水性の高いジャケットさえあれば、防寒に関してはインナーで調節ができます。ちょっと寒くなってきたと思ったら、ハイネックのシャツやフリースなどを重ね着すればいいでしょう。薄手のインナーダウンを着れば、冬のスキーでも問題ないほど。しっかりしたゴアテックスのウエアさえあれば、インナーはアウトドア専門ブランドでなくてもOK。それこそユニクロなどの製品でも大丈夫です。