「なぜ、女性ばかりが『輝くこと』を要求されるのか」
10月17日に内閣府男女共同参画局が主催した「議会における女性活躍及びメディアにおける男女共同参画について聞く会」
10月17日、内閣府男女共同参画局が主催した「議会における女性活躍及びメディアにおける男女共同参画について聞く会」に参加しました。第2部のパネルディスカッション「テレビメディアにおける女性活躍」が目当てです。
パネリストは、NHK、TBS、日本テレビでそれぞれ、編成主幹、部次長、室長という管理職に就く方々で、司会の明治大学副学長・牛尾奈緒美先生は、元フジテレビアナウンサー。登壇者は全員、子育てしながら仕事を続けてきたテレビ業界の女性達でした。
議論は多岐にわたり、働く母親が広く共感しそうな内容でした。例えば「男性の働き方の変化」「世代による価値観の違い」「仕事の質を高めたい気持ちと、子どもとの時間を取りたい気持ちの間で葛藤」といった具合です。
中でも興味深く感じたのは、日本女性放送者懇談会の田代早苗さん(日本テレビ・日テレラボ室長)の次の言葉でした。
「なぜ、女性ばかりが『輝くこと』を要求されるのでしょうか。普通に働きたいだけなのに」
このフレーズには、女性達の本音が凝縮されていると思います。田代さんは経歴もポジションも「すごい女性」です。それなのに「輝かなくていい、普通に働きたい」なんて。これはいったい、何を意味しているのでしょう?
実を言うと「普通に働きたい」「輝かなくていい」という言葉を、これまで多くの女性達から聞きました。面白いことに、そう言う女性達の多くが、見た目はとてもキラキラしています。高学歴で専門職だったり、大組織で活躍していたりする人ばかり。話を聞くたびに「なぜ、この人までが『普通』を求めるのだろう?」と不思議に思いました。