前回の記事では、様々なタイプの民間学童があることを紹介しました。各社ともに様々なサービスがあり、賢く利用すれば、共働き家庭にとって強い味方になってくれるはず。今回は5つの人気施設を例に、民間学童の利用術を見ていきます。
次ページから、(1)利用時間、回数、スポット制度、(2)お迎えの安全性、(3)勉強、(4)食事・おやつ、(5)プログラム、(6)申し込み時期の6つのポイント別に、使い方のテクニックを紹介します。
※今回記事で取り上げるのは、東京と神奈川の東急線沿線を中心に22店舗を展開しプログラム豊富な「キッズベースキャンプ」、SAPIX YOZEMI GROUPが運営する学習重視の「ピグマキッズ」、幼児教室で有名な伸芽会が運営する「伸芽'Sクラブ学童」、個別指導塾や英会話、幼児教育を手がけるやる気スイッチグループが運営する英語の学童「キッズデュオ」、国際的に通用するリーダーシップと創造力の育成を目指す「こどもクリエ塾」です。
【1】 利用時間、回数、スポット制度
最初に押さえておきたいのは利用時間について。施設ごとに基本時間が決まっており、多くが19時や19時30分まで。働く家庭が利用しやすい時間帯のところが大半のようです。延長する場合、別料金が発生するので、料金を比較する場合は気をつけたいところです。
延長時間については、伸芽'Sクラブ学童とキッズデュオ以外の3社は22時まで。伸芽'Sクラブ学童は21時まで、キッズデュオは20時30分までとなっています。「急な残業など当日連絡でも対応しています」(キッズベースキャンプ)、「延長は事前予約不要です」(こどもクリエ塾)など、当日の急な延長でも相談に乗ってくれます。
朝が早い家庭は、知っておきたいサービスがあります。「夏休みなどの長期期間に使える前延長の制度があり、事前予約制・有料にて15分単位で最長7時から前倒しすることが可能です」(こどもクリエ塾)。伸芽'Sクラブ学童は7時30分から、キッズベースキャンプとピグマキッズは8時から前延長で利用できます。
さらに、週何回から利用できるのか、スポット制度はあるかによって、学童の使い方は大きく変わります。公立学童や子ども放課後教室と併用したり、大きくなるにつれて習い事や塾通いが始まったりして、週5回通う必要がないことも多いからです。
伸芽'Sクラブ学童が主催する日帰り乗馬ツアーとスキー合宿