協議離婚成立に娘は大泣き 親子二人三脚で生きていくことを改めて誓った
2016年9月半ば、妻と協議離婚が成立し、書類上でも正式に離婚した。既に別居して5年、特に交流もないので、今からまた一緒に暮らす可能性はないだろう。法的には、別居して5年以上が経過すれば、離婚の原因として認められやすいようである。それもひとつ頭にあり、妻と連絡を取ってみたら同意が得られたので、届けを出したというだけのことである。
正式に離婚したからといって、特に今までと何か変わるわけでもない。生活も住まいも学校もこれまで通りだし、女性側と違って姓を元に戻すという変化もない。別居当時、小学2年生だった娘も中学1年となり、父親との二人暮らしも日常のものとなった。
だがそのことを娘に伝えたところ、大泣きされてしまった。今どきは友人の中にも、離婚家庭は珍しくない。だが「自分の家庭はまだ籍がある」ということで、かろうじて離婚家庭ではないという、いちるの望みがあったようだ。だがその糸も切れてしまって、自分も離婚家庭クラスに入ることになったのが悲しいという。
こちらとしては単に法的手続きだけのことで、これまでと何ひとつ変わらないつもりでいたが、子ども達の間では心理的な微妙な階層があるのだと知った。泣きじゃくる娘を抱きしめながら、これからも親子二人三脚で生きていくことを誓った。思春期の娘を父親が抱きしめる機会など、恐らくこれが最後になるだろう。
その日娘は一日落ち込んでいたが、翌日にはいつも通り学校へ行った。学校から戻ると、いつもの調子で学校での様子を報告してくれた。親しい友人にも話をして、慰めてもらったりしたという。気持ちの切り替えが早いのは、あっさりし過ぎて物足りないこともあるが、こういうときは助かる。
娘が小3ぐらいのときにもらった「親への感謝状」。ずいぶん前のものだが、今でも自宅の壁に飾っている