梯子で登る書斎スペースは長男の格好の遊び場に
この家のもう一つの目玉は、1階と2階の間にある書斎スペースだ。1階からは壁に設置された梯子を登って上がらなければならない。2畳ほどの畳敷きの部屋に書棚があり、主にご主人の趣味のマンガなどが置いてある。
1階と2階の間にある書斎スペース。壁に設置された梯子を使って登る。長男にとっても格好の遊び場になっている
誰にも邪魔されず、自分だけの時間を確保できる隠れ家――誰もが憧れるシーンだが、もちろん長男にとっても格好の遊び場だ。
「家の中で一番好きな場所はロフト。二番目はこの書斎かな」(長男)。ロフトというのは主寝室の上に設けられた屋根裏部屋で、同じように梯子で登る形になっており、もっぱら長男の隠れ家になっている。
子どもの作品やキャラクターで飾られた楽しい「子育ち」の家
室内を見渡して気づくのは、子どものつくった折り紙やキャラクターのミニチュア、ぬいぐるみなどが棚や壁などいたるところに飾ってあることだ。
「絵や折り紙など、子どもの作品をいろいろな場所に飾れるようになっているのは、子どもが自ら育つ『子育ち』の視点から大切なポイントです。ぬいぐるみやキャラクターなど、好きなモノを飾るのも子どもにとってアイキャッチとなり、楽しく暮らすための演出になります」(河崎さん)
裏動線や物干しを兼ねた集中収納で家事を効率よくこなし、一つにつながった空間で家族がそれぞれ好きなスタイルで暮らしを楽しむ。そんなデュアル世代のライフスタイルにしっくりと馴染むNさんの住まいだ。
ウッドデッキに面した芝生の庭。休日は親子でボール遊びや水遊びを楽しんでいる
(文/大森広司 写真/宮田昌彦)
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