WAAとは「働く場所や時間を社員が自由に選べる制度」
ユニリーバ・ジャパン本社で開催された人事制度「WAA」の説明会の様子。この日は120人が集まった
2016年12月13日19時。ユニリーバ・ジャパン本社に、様々な企業の人事関係者が集まった。同社が新たに導入した人事制度「WAA」の説明会に出席するためだ。
WAAを導入した2016年7月以降、その新しい働き方に興味を寄せる企業は多く、要望を受けて開催したセミナーは同年末までに7回を数えた。出席するのは主に他社の人事部の社員で、これまでに累計約240社、410人もの参加があったという。
取材当日は、過去最多となる120人が出席していた。2017年3月には8回目を開催する予定で、参加者数が今後も増加していくことは明らかだ。昨今、社会問題として取り上げられることが増えた長時間労働、および長時間労働につながりかねないワークスタイルを見直し、健全に働きながら成果を上げる方法を模索しようとする企業が増えていることの証しでもあるだろう。
ある人事担当者は、出席の理由を「社会的な背景や現実的な労働力不足を受けて、自分たちの会社でも働き方を見直そうという機運が高まっている。何らかのヒントを得て帰りたい」と語った。