2013年4月にグーグル株式会社入社、2015年12月にクライアントと共にテクノロジーを活用し、イノベーションあるビジョン・戦略策定をする「Google Partner Plex Tokyo」を立ち上げたグーグル合同会社執行役員の仲條亮子さん。「経営は山に登るのと同じ」という例えから、フォレスト、洞窟、パノラマといった山登りをイメージした異なる雰囲気のエリアが連なる空間に、取材スタッフ一同感嘆の声を漏らしたほど。
現在は、Google Partner Plex 統括として、企業や広告クライアントのデジタル化やイノベーション強化の支援に日々邁進する一方、10歳長男、5歳次男の二人の子育てをしながら、常に前進を続けています。そんな仲條さんが、働き続ける理由とは?
仕事と育児の「両立」は目指さない 先を見て、やりたいことに突き進む
クライアントと共にテクノロジーを活用し、イノベーションあるビジョン・戦略策定をする「Google Partner Plex Tokyo」の責任者としてプロジェクトに携わった仲條さん。経営を山登りに見立て、フォレスト、洞窟、パノラマなど多彩な雰囲気の空間でイノベーションを後押しする
グーグルに転職をしたのは、長男が6歳、次男が2歳のころ。今までも仕事と早稲田大学大学院の非常勤講師、NPO法人の理事など、1つのことだけではなく、複数を同時進行でこなしながら仕事をしてきました。転職をしたことで大きく変わったことはありません。たくさんのボールをいつも持っていることですので。
今は長男が小学校4年生、次男が昨年の夏から幼稚園児になりました。保育園のときは良かったのですが、幼稚園はやりくりが大変です。でも、夫も仕事のやりくりをしながら進んで家事・育児をしてくれるし、実家の母が子どもを見てくれることもあります。上の子が大きくなってきたので、1人目のときとは違い、上の子が下の子を面倒を見てくれることが多く、ありがたいですね。
仕事と育児の両立はできていないと思いますし、完璧を求めないようにしています。その時々の環境で、「今、いい具合に両立できているかも」と思っても、また新たな課題ややりたいことが出てくるのです。いつもまだ先があると思いながら、ご縁がありオファーをいただいた様々なことに取り組んでいます。仕事も子育ても、いつも完璧にできているかというとそうではないですね。
ただ、仕事で学んだことが育児で生きたり、逆に育児をしていることが仕事に生かせたりするので、そういう意味では仕事と育児は相互に育つ関係だと思います。