親自身の“気づき”から始まる! 「自ら勉強して賢くなる子ども」
―― 2月18日のセミナーは低学年(小学1~3年)と高学年(小学4~6年)の、2回に分けて開催されます。その狙いを教えてください。
小川 お子様の学年によって、お伝えしたいことは大きく異なるのです。それぞれ2時間のセミナーですが、数多くのポイントを優先順位の高いものからお伝えしたいと思います。今回の記事で、そのエッセンスを少しだけお話します。
昨年12月のセミナー会場の様子。会場には多くのママ・パパが詰め掛けた
まず、低学年向けのセミナーについてです。高学年に上がってからの成績の伸びを支えるために、低学年での学習がどれほど大切なものかを説明します。また、低学年のうちに、どんな学習をすればいいか、具体的に詳しくお教えします。
例えば、お子さんが小学1年生のうちから、公文式ドリルなどをやらせているご家庭は少なくありません。でも、公文式などのドリルの正しい選び方・与え方をご存じの親御さんはほとんどいらっしゃらない。素晴らしい教材でも選び方や与え方次第では、「百害あって一利なし」という状態にすらなりかねません。公文や通信教育など低学年の学習が、具体的にどのような形で中学受験に結びついていくのか、どのポイントを意識して取り組むと効果がより高いのか、セミナーではその辺りの実情についてもお話させていただきます。
また、「学習の習慣作り」も大事なテーマです。忙しい共働き家庭でも現実的に取り組める基本ツールをご用意し、すぐにでも実践できる使い方もご説明します。
最も大事なのは、「自分で勝手に勉強して賢くなる子ども」にいかにして育てるか――。DUAL読者のように情報感度が高く、仕事でも有能な親御さんは、わが子のために間違った判断をしないように、日々情報収集をし、お子さんにフィードバックしている方も多いのではないかと思います。でも、実はお父さん、お母さんにはそれぞれの“思考スタイル”があるのです。子どものために良かれと思って関わるその方法はあくまでも親の経験を軸にしたもので、当の子どもにとっては適切でないという場合も少なくありません。親が関わることで、子どもにとってプラスに働くこともあれば、逆にマイナスに働いてしまう場合もあります。2月18日のセミナーでは分析ツールを使って親御さんにご自身の思考スタイルをご理解いただき、お子さんと自分を切り離して考えてどのように接していったらいいか、私たちプロであれば通常どのようなアドバイスをするかということを具体的にお話します。
低学年のお子さんを持つ親御さんの中には、まだ、そもそもお子さんに中学受験をさせるか否かを決めかねているという方もいらっしゃるでしょう。そんな親御さんの本音もじっくりお聞かせいただきながら、進めていきたいと思います。