前回の記事(「娘を公立、息子を私立小に入れた理由」)は長男の小学校受験についてお話ししましたが、子どもたちの教育方針を巡って、夫婦間でもめることはほとんどありませんでした。なぜなら夫は「自分が育児に関わる時間が取れない分、口も出さない」というスタンス。子どものことだけでなく、家事についても細かいことは一切言いません。
でも、要所要所で、的確なことを言ってくれるんです。いちいち口には出さないけれど、広い視点で私や家族の様子を見守っていてくれる。だから、私も夫を信頼していて、迷ったときは必ず相談します。話を聞いた夫の反応は「いいんじゃない?」「それはやめておいたら?」と、決して言葉は多くないけれど、その一言で迷っていた私の心が決まります。長男の受験に関しても、まさにそんな感じでした。
家事「ほぼゼロ」の夫がカジメンに変貌!
若いときは外でバリバリ働き、家事はほとんどせず、私のやることに一切口出ししなかった夫ですが、最近は家で過ごす時間が少しずつ持てるようになってきました。それで、家事をしてくれるようになったんですが……。芸術家肌の性格からか、料理をすれば繊細な味付けでとってもおいしい。掃除をすればピカピカに床を磨いてくれる。手先が器用でやり方が丁寧なので、何をやっても完成度が高いんです。
ただ、そうなると私の家事にも気になるところが出てきたようで、「小麦粉、もっとちゃんと保存したほうがいいんじゃない?」なんて指摘をしてくることも。
確かに、自分でもちょっと保存方法がよくないかもと思ってはいたのですが、ついつい作業効率を優先してしまっていたんですよね。でもそこに気づかれるとは思ってもみませんでした(笑)。一人で自由に家事をやっていたころが懐かしくもありますが、キッチンが整っているのに越したことはないですからね。夫のアドバイスで見直した部分も色々あります。
家事だけでなく、日曜大工にも目覚めた夫。おかげで築20年の家が今どんどんきれいになってきています。家のフェンスや自転車置き場も、ものすごく上手に手直ししてくれるんですよ。家事へのこだわりもどんどん強くなっているようで、休日は朝から夫婦二人で競うように掃除を始めることもあります。
夫が家事に目覚めたときに、私が作ってプレゼントしたTシャツ。料理も非常に美しく盛りつけてくれます