朝起きたら急に子どもの体調が悪くなっていて、パパもママも急には会社を休めない。親も遠くに住んでいて頼れず、大事な会議も午前中に入っている。一体、どうすればいいの!?
こんな冷や汗もののシーン、共働き家族にとっては珍しくないだろう。そして、保育園に登園できない病気の子ども(病児、病後児)を預かってくれるのが「病児・病後児保育」だ。
定員数が1ケタしかない…ほとんど「満席」で使えない
しかし、病児・病後児保育の定員数は限られているため、病気が流行するシーズンでは「すぐに満席になってしまい、朝入れる予約電話も1秒を争う大変な騒ぎ」(36歳、2児の母)というのが事実だ。
そこで日経DUALでは、各自治体が運営する病児・病後児保育の最大収容人数(1日の通常定員数)を調べてランキング。さらに、その街の保育所定員数(認可・認可外園合計)で割り、「利用可能率(%)」をはじき出した。その街の病児保育の使いやすさを表すランキングとして参照してほしい。
【東京】の病児・病後児保育の最大収容人数(1日の通常定員数)
病児・病後児の1日の通常定員数は、世田谷区が1位で67名、練馬区が2位で50名、3位が葛飾区で36名となった。一方、渋谷区は2名、北区や台東区などは4名と、非常に少ない枠しかない自治体があることが分かった。
次に、「利用可能率」のランキングを一覧する。<病児枠÷保育所定員数>で計算して、園児1人当たりの病児保育を使える率をはじき出してみた。