プロボノ経験者から自発的に生まれた“振り返り”ワークショップ
「ママボノ2016」の東京での参加者66人のうち約40人が参加。ジョブ・クラフティングの手法で、経験を言語化していきます
「ママボノ2016」プロジェクト終了後の2017年1月、約40人のママが再び集結しました。席順はあえてチームごとにはせず、異なるチームのメンバーが隣り合うように工夫されています。そして、ママボノとして初めての“振り返り”の試みがスタートしました。
「このワークショップは、プロボノワーカー有志による企画活動から生まれました」。そう語るのは、今回のワークショップを主催し、ファシリテーターを務めた藤澤理恵さん(リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所在籍)。
プロボノはプロジェクトをやり遂げる達成感があり、社会課題や新しい世界を知り、メンバーとのネットワークを築くことができます。しかし、せっかく湧き上がった気づきを整理しないまま、日常に戻ってしまうこともよくありまです。
「私たちはいわば、サービスグラントさんに対する“押しかけプロボノ”のような立場です。プロボノ経験をより豊かにする参加の仕方を提案する活動を行っているんです」と藤澤さん。
ワークショップを主催した藤澤理恵さん。2013年度(ママボノ1期)ではプロジェクトリーダーを体験
「プロボノ参加者の話を聞く中で、プロボノに参加するもともとの目的は社会貢献であっても、実際の作業では職業人としてのスキルを用いる場面が多いことに気づきます。そのため、自分の仕事観を見つめ直す方も少なくないと感じていました。そこで『プロボノ参加における気づきを、本業での自分や仕事やチームをよりよくする材料に』という観点での振り返り機会があってもいいかもしれないと考えたのです」