「育休明け」と「転園」の違い
ママ・パパと離れて、新しい環境で過ごす日々がスタート――。保育施設によって様々ですが、入園したら「慣らし保育」から始まるという場合が多いもの。慣らし保育とは、子どもが少しずつ保育環境に慣れるように、子どもの様子を見ながら、保育時間を1〜2時間から通常保育まで段階的に延ばしていく準備期間のことです。 慣らし保育の期間は、園の方針や、親の勤務事情、子どもの状況によって異なりますが、数日〜2週間前後のケースが一般的です。
新しい環境に徐々に慣れていけるため、子どもにとっても、ママ・パパにとってもたいへんありがたい制度。ですが、 慣らし保育の期間は預かってもらえる時間が通常より短いため、勤務時間との調整が必要になります。 そのため「親が育休明けのタイミングで入園する」場合と、「既に親が復帰していて、他の保育施設から転園する」場合で事情が異なってきます。まずはその違いから見ていきましょう。
◆育休明け入園の場合
慣らし保育の期間に合わせて復職日を調整する
(例)
普光院亜紀さん連載「『慣らし保育』って何? 子どもが慣れなかったら……」より抜粋
育休明けのタイミングで入園する場合、慣らし保育期間を終えてから復帰するよう日にちを調整できれば、慣らし保育中に子どもの発熱などがあっても、すぐにお迎えに行けます。「認可保育園の場合、たいていの自治体で、月末までに保護者が勤務開始するのであれば、月初めからの入園が認められます。認可外の場合は、各園で対応が異なりますが、保育開始日は認可よりも柔軟になっているはずです」と「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんはアドバイスします。
一方、既に職場復帰していて転園する場合は、園と相談が必要です。